国際司法裁判所、イランのアメリカ提訴に関する審理の日程を発表
(last modified Wed, 25 Jul 2018 09:38:58 GMT )
7月 25, 2018 18:38 Asia/Tokyo
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国際司法裁判所が、イランのアメリカに対する提訴については、8月27日に審理が行われると発表しました。

国際司法裁判所は、24日火曜、アメリカのポンペオ国務長官に宛てた公式書簡の中で、イランのアメリカに対する提訴について審理が行われる日程を発表すると共に、アメリカ政府に対し、イランに対する制裁復活についてのあらゆる行動を控えるよう警告しました。

イルナー通信によりますと、イラン大統領府の国際法センターのモヘッビー所長は、「イランは、問題が急を要することとアメリカの対イラン制裁の復活による悪影響を考慮し、国際司法裁判所に対して、提訴が審理と判決の段階にいたるまで、制裁の復活を禁じ、アメリカ政府に、それを停止するよう要請することを求めた」としました。

イラン外務省のガーセミー報道官は、23日月曜、「イランのアメリカに対する提訴は、国際的な取り決めの違反や1955年の友好経済関係および領事条約への違反を理由にしたものだ」と語りました。

また、「この訴状は、5月8日のアメリカによる核関連の対イラン制裁復活の決定が、アメリカの国際的な取り決めにも違反していること、アメリカは、このような国際的な違反を停止すると共に、すべての損失を償う必要があることに言及している」と強調しました。

イランのザリーフ外務大臣は、23日、ツイッターで、「イランは、アメリカによる対イラン制裁の復活を理由に、国際司法裁判所に訴えを起こした」としました。

アメリカのトランプ大統領は、5月8日、イランに対する根拠のない非難を繰り返し、アメリカの核合意からの離脱と対イラン制裁の復活を発表しました。