イラン国会関係者、「国際司法裁判所へのアメリカの提訴は、効力のある法的手段」
7月 27, 2018 16:36 Asia/Tokyo
イラン国会・国家安全保障外交政策委員会のファラーハトピーシェ委員長が、「イランが核合意の枠組み内で、アメリカを国際司法裁判所に提訴したことは、法的効果のある手段だった」と語りました。
イランのザリーフ外務大臣は、「イランは、わが国に対する複数の一方的な制裁行使を理由に、アメリカ政府を相手どって国際司法裁判所に提訴した」と述べています。
国際司法裁判所も今月24日、アメリカのポンペオ国務長官に宛てた書簡において、アメリカに対するイランの訴訟が審理される期日を通知するとともに、アメリカ政府に対し、一方的な対イラン制裁の復活に関する新たな行動の一切を控えるよう警告しました。
ファラーハトピーシェ委員長は26日木曜、イルナー通信のインタビューで、ザリーフ外相がアメリカを相手どって提訴に踏み切ったことは、1つの成功の序盤だとし、「国際司法裁判所が、アメリカに不利となる判決を下した場合、これはほかの国際機関や他国に関する、アメリカのあらゆる不当な行動を阻止する下地作りとなる」と語っています。
また、「国際司法裁判所からアメリカに書簡が送付されたことは、この国際機関がイランによる提訴内容の審理を正当なものとして認めた事を意味し、国際法に基づくルートから制裁の問題の検討を進める事が可能だ」と述べました。
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