イランとの関係レベル向上を目指す中国
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イランのザリーフ外務大臣と中国の王毅外務大臣
「中国は最新の国際情勢を考慮して、イランとの関係レベル向上に向けた決定を行う」
中国の王毅外務大臣は、17日金曜夜、イランのザリーフ外務大臣と電話会談を行い、このことを強調するとともに、中国はイランとの関係を価値あるものだとしているとしました。
王外相はまた、核合意は国際社会における重要な成果であり、これは2国間の利益を守る多国間主義的なものだとしました。
王外相によるこの表明は、実際、独善的に他国に損害を与えることのみを考えている、アメリカのトランプ大統領に対する、世界各国の反対の一部を伝えています。トランプ大統領は5月8日、各国に被害を与える行動の中で、核合意から離脱し、核関連の制裁を復活すると発表しました。
第1段階の対イラン制裁は、現状実施されており、11月にも石油関連の対イラン制裁が再び行使されることになります。トランプ大統領によるこの行動は、世界から大きな反発を呼んでいます。イギリス、フランス、ロシア、中国、ドイツ、EUは、核合意を守り、これを支持するとしました。
中国外務省はこれ以前に、声明の中で次のように語っていました。
「中国はアメリカの越権行為と、一方的な制裁への反対を宣言する」
中国は、イラン産原油の最大の顧客であり、日量65万バレルのイラン産原油を輸入しています。また、中国の石油大手は、数十億ドルをイランの油田に投資しています。CPCIF・中国石油・化学工業連合会のアンドレイ・ユウ国際担当部長は次のように語りました。
「中国企業はいずれの状況においてもイラン産原油を必要としており、その購入を続ける。これはイランと中国の通常業務であり、アメリカは何の関係もない」
国際問題の専門家は、繰り返しアメリカによる核合意離脱の結果について警告を発してきましたが、現在、核合意がアメリカ抜きでも、アメリカが残留する形であっても、アメリカに降りかかる災難は、核合意が被る災難よりも大きいと考えられています。
国際政治の専門家、ダン・グレーズブルック氏のトランプ大統領のイランの石油に関する侮辱的な政策は数十年遅かったとする記事には、次のようにあります。
「トランプ大統領はイランに対する経済戦争の開始のために持てるものすべてを利用している。こうした中で、彼の問題とは、持てるものすべてが十分な程度には決して及ばないということだ。以前にアメリカが独占的な形で持っていた力は、現在失われてしまっているからだ」
現在、新たな時代を迎えており、アメリカは世界経済の独占に失敗しています。またアメリカには、この状況を変えることはできません。アメリカ市場を失えば、中国といった国は消滅するという時代は、すでに終わりを迎えています。一方で、どうもトランプ大統領は、この状況を受け入れたくないようです。