最高指導者のメッカ巡礼者に寄せたメッセージ
多神教徒に嫌悪を示す儀式が、20日月曜、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師のメッセージがイスラム教徒とメッカ巡礼者に向けて読み上げられる中、サウジアラビア西部のメッカ郊外で行われました。
ハーメネイー師はこのメッセージの中で、ハッジ・メッカ巡礼の宗教義務を遂行するために不変の集合場所が決められていることは、イスラム共同体の統一と、イスラム共同体の構築の象徴であるとし、イスラム教徒の間におけるアメリカの好戦的な政策に触れ、次のように強調しました。
「賢明さを保つことで、この悪魔の政策を退けるべきだ。メッカ巡礼と多神教徒に嫌悪を表す儀式は、この賢明さの下地作りである」
メッカ巡礼は、包括的な意味において、唯一神信仰の多くのスローガンを含むものであり、特定の時期、特定の場所で、イスラム教徒を統一へといざなう、またとない機会です。このような観点から、ハーメネイー師のメッセージは、2つの重要な点を示しており、それに注目することは、特にイスラム共同体があらゆる方向から敵に脅かされている現在の状況の中で、不可欠になっています。
まず、現在アメリカは、悪魔のような目的によってイスラム共同体の前に立ちはだかり、陰謀を企てています。
ハーメネイー師はこれについて、高慢なアメリカの行動に触れ、イスラムとイスラム教徒に対するアメリカの政策は好戦主義に基づいているとし、アメリカの穢れた努力や要求は、イスラム教徒を互いに殺害させることにあるという、重要な点に触れました。
明らかに、近年、シリア、イラク、ガザ、イエメン、バーレーン、ミャンマーなどで見られている事柄は、この大きな陰謀や流れが実行されたものです。
ハーメネイー師はこの流れを、抑圧者に被抑圧者を苦しめさせ、圧制者を指示し、圧制者によって虐げられた人々を残忍に弾圧し、この恐ろしい陰謀の炎を常に煽るものだとしました。
このメッセージの中で重要な2つ目の点は、すべてのイスラム教徒に対するハーメネイー師の警告であり、イスラム教徒は賢明さを保ち、この悪魔の政策を退ける必要があります。
明らかに、メッカ巡礼は、このような賢明さと目覚めの下地作りです。ハーメネイー師のメッセージにもあったように、イスラムの統一はイスラムの敵の要求の反対にあり、イスラムの敵は常に、特にこの時期、イスラム共同体を互いに対立させようとしています。
多神教徒に嫌悪を示す儀式の際に出された、ハーメネイー師のメッカ巡礼者に向けたメッセージは、実際、脅威に対してイスラムの統一を強化する重要性を強調しています。現在、イスラム共同体と宗教的な価値観を標的にしている脅威とは、イスラムの名のもとに対立と暴力を作り出すことです。西側のプロパガンダ機関は、イスラムの名を汚し、さまざまな国の人々を互いに対立させることで、イスラム共同体を弱めようとしています。このような陰謀を明らかにし、それを退けることは、明らかに、重大な責務です。メッカ巡礼と多神教徒に嫌悪を示す儀式は、このイスラム的な責務を果たすためのまたとない機会なのです。