アメリカ、イランの提訴に対し、「制裁の再発動は、我々の権利」
8月 28, 2018 17:59 Asia/Tokyo
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アメリカのポンペオ国務長官
アメリカのポンペオ国務長官が、「アメリカに対イラン制裁の破棄を指示するよう求めた、国際司法裁判所へのイランの要請は、アメリカの主権を損なうものだ」と主張しました。
アメリカが5月8日に核合意から離脱した後、イランは国際司法裁判所にこの問題を提訴しました。
イランの訴状では、「核関連の対イラン制裁の再発動は、1955年のイランとアメリカの友好経済関係および領事条約への違反だ」とされています。
1955年のイランとアメリカの条約への違反を巡る暫定的な判断についての国際司法裁判所の第1回公聴会は、27日月曜に開催されました。
イランの弁護団はこの中で、アメリカ政府に対し、対イラン制裁の停止を指示するよう求めました。
アメリカの弁護団は、28日火曜にこの問題に対して回答することになっています。
ロイター通信によりますと、ポンペオ国務長官は、27日、「国際司法裁判所へのイランの提訴は、制裁の再発動をはじめとする法的な措置を講じるためのアメリカの主権に干渉しようとするものだ。制裁の再発動は、アメリカの国家安全保障のために不可欠だ」と主張しました。
また、「イランの行動は、国際司法裁判所の悪用にあたる」と語りました。
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