最高指導者、「イスラム世界において最も必要とされていることは、各国の関係がより緊密になり、ともに協力すること」
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イスラム革命最高指導者のハーメネイー師とエルドアン大統領の会談
イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、トルコのエルドアン大統領と会談する中で、イスラム世界において最も必要とされていることは、イスラム諸国の関係がより緊密になり、ともに協力することだとしました。
ハーメネイー師は、7日金曜、エルドアン大統領とその随行使節団と会談する中で、「覇権主義とその筆頭であるアメリカは、イスラム諸国がともに協力し、緊密になり、ひとつのイスラム勢力を形成することを懸念している」と述べました。
また、「イスラム諸国の協力と連帯は、必ず地域の問題が解消される下地を作る」と強調しました。
さらに、大国であるイスラム諸国に対するアメリカの敵意と恨みの理由は、まさにこの懸念にあるとして、「イランとトルコは、ともに地域の大国であり、イスラム世界に関する共通の意志を持っている。つまり、政治的、経済的な分野での両国の協力は、これまで以上に拡大されるべきだ」と述べました。
ハーメネイー師は、イスラム系政党が政権を得てからのイランとトルコの良好な関係と協力に触れ、「共通点をこれまで以上に強化することが必要だ」と強調しました。
また、エルドアン大統領のミャンマー問題に対する立場を評価し、パレスチナ問題について触れ、「パレスチナ問題は常に重要であり、片時も無視すべきではない」と語りました。
エルドアン大統領も、地域情勢は危機的な状況にあるとして、イスラム諸国の協力により、地域問題が解決されることに期待感を表明しました。
また、イスラム諸国における連帯の欠如は、現状の問題の要因だとして、「独立したイスラム諸国に対する西側諸国の行動のあり方により、状況は大変複雑になっている。このことは、特にトルコとイランの連帯と同胞精神を強化することを必要としている」と語りました。
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