イラン石油大臣、「いかなる産油国もイラン産原油の代替にはなれない」
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イランのザンゲネ石油大臣
イランのザンゲネ石油大臣が、“イラン産原油の輸出が1バレル減少するごとに、サウジアラビアは2バレルを補った”とするサウジアラビアのムハンマド皇太子の発言を受け、「サウジアラビアも、他の産油国も、イランの原油の代替にはなれない」と語りました。
ムハンマド皇太子は、ブルームバーグのインタビューで、「アメリカは、サウジアラビアやその他のOPEC石油輸出国機構の加盟国に対し、イランの原油供給に穴ができた場合、それを埋め合わせるよう求めた」と語りました。
ムハンマド皇太子は、「サウジアラビアは、最近のイラン産原油の輸出減少に対し、その倍の原油を輸出してきた」と主張しました。
イルナー通信によりますと、ザンゲネ石油大臣は、ムハンマド皇太子の主張は、アメリカの大統領による圧力を受けたものだとし、「このような戯言は、トランプ大統領を満足させるかもしれないが、市場がこのような主張を信じることはない」と語りました。
また、「石油の市場と価格の値上がりが、市場が不足に直面していること、原油の大幅な不足が懸念されていることの最高の証明だ」と述べました。
さらに、「サウジアラビアがこの間に市場に提供した原油は、これまでの備蓄から出されたものだった」と語りました。
アメリカは、核合意からの離脱により、再び、イランに対する制裁を行使し、イランからの原油の輸入を続ける国に対して制裁を科すと警告しました。
アメリカは、11月までにイランからの原油の輸入をゼロにするよう、各国に求めています。
今週の原油価格は、1バレル86ドルに値上がりしました。
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