イランを旅するコーナー(7);中部ナタンズにあるイマームザーデ・アーガー・アリー・アッバース霊廟
(last modified Mon, 31 Dec 2018 11:14:43 GMT )
12月 31, 2018 20:14 Asia/Tokyo
  • イマームザーデ・アーガー・アリー・アッバース霊廟
    イマームザーデ・アーガー・アリー・アッバース霊廟

イラン中部イスファハーン州の町ナタンズから30キロの地点に、イマームザーデ・アーガー・アリー・アッバースの霊廟があり、毎年多数の巡礼者がここを訪れています。

アーガー・アリー・アッバースは、シーア派7代目イマーム・ムーサー・カーゼムの実子であり、シーア派8代目イマーム・レザーとは兄弟でした。そのイマーム・レザーを訪問するため、彼はサウジアラビアのメディナからイランへと赴きます。

しかし、彼がイランに到着した際、既にイマーム・レザーが時のアッバース朝政権の命令により殺害され、殉教したとの報に接します。このため同じく殺害命令が出されていた預言者ムハンマドの末裔たちは、敵を恐れ、イラン各地から逃れていきました。

今回ご紹介する霊廟には、兄弟を殉教により失い、いくつもの町や村を通り抜けて、イラン中部の町カーシャーンへ、さらにバードルードの町へと辿りついたアーガー・アリー・アッバースが祀られています。

預言者一門の優しさを強く心に焼き付けていたバードルードの支配者と町の人々は、およそ40日間にわたってこの聖人の一行をもてなしたのでした。

 

 

イマームレザーの兄弟らは40日後、イマーム・レザーの敵討ちのため、教友らをともなって砂漠の中の道を進み、イラン北東部の町トゥースへとに向かいました。ですが目的地にたどり着く前に、戦力的に不平等な戦いの中で、アッバース朝の為政者マアムーンの軍勢により、志半ばにして殉教し、この地に葬られています。

 

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