イランが、NPTを守らない核保有国を批判
(last modified Wed, 06 Apr 2016 08:22:51 GMT )
4月 06, 2016 17:22 Asia/Tokyo
  • イランが、NPTを守らない核保有国を批判

イラン国連大使が、核兵器廃絶に関する最近の情勢に懸念を示しました。

デフガーニー国連大使は5日火曜、国連軍縮委員会の会議において、「NPT核兵器不拡散条約の第6条に基づく核兵器廃絶の実施において、具体的な進歩は見られていない。イランは、核兵器廃絶をめぐる現状を懸念している」と語っています。

また、「アメリカとイギリスにおいては、核兵器の最新鋭化に多額の予算が充当されている。特に、アメリカは1兆ドル規模での核兵器の最新鋭化計画に着手しており、しかもこれらの兵器は新たな能力や作戦任務を有している」と述べました。

さらに、「昨年は、アメリカとイギリスが反対した結果、NPT再検討会議は失敗に終わり、核兵器廃絶を推進する上での具体的な合意が全く成立しなかった」としています。

デフガーニー国連大使はまた、「中東での非核化の実現を妨害する唯一の元凶はシオニスト政権イスラエルである」とし、NPTの実施に関する一部の国のダブルスタンダードな政策を批判するとともに、「このような政策を実施した結果、シオニスト政権が核兵器を保有することになった」と語りました。