イラン国会議長、「米大統領は、政治の舞台をショーのステージと勘違いしている」
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ラーリージャーニー国会議長
イランのラーリージャーニー国会議長が、「アメリカのトランプ大統領は、政治の舞台をショーのステージと勘違いしている。彼のこうした行動は米国民の威信を損なうものだ」と語りました。
ラーリージャーニー議長は、米NBCテレビのインタビューで、トランプ大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の会談に触れ、「トランプ大統領はキム委員長を抱擁しているが、果たして北朝鮮に対する制裁は解除されているのか」と疑問を呈しました。
また、イラン核合意に触れ、「核合意におけるイランの規準は、合意に明記された内容のとおりだ」と述べました。
さらに、「2年間にわたる協議を経て核合意は成立した。国連安保理でもこれに関する決議が採択されたが、米国はこの合意から離脱した。このため、それに定められた枠組みに戻る必要がある」としました。
ラーリージャーニー議長はまた、「イランは来年の米大統領選の時期まで米国の制裁に抵抗するのか」との質問に対し、「イランが踏襲する道筋ははっきりしている。イランは長期目標を設定しており、現在米国との間にのみ問題を抱えているが、近隣諸国やヨーロッパ諸国、ロシア、中国とは良好な関係を保ち、さらに拡大しつつある」と語りました。
さらに、イランに対する米国の脅迫に触れ、「イランは決して戦争を追求したことはない。わが国に対する戦争で米国がサッダーム率いるイラクに肩入れしていた時も、わが国は戦争を求めていなかった」と述べました。
そして、「イランの戦略は戦争ではない。だが、外部から侵略されれば徹底的に防衛し、それを放置することはない」と答えました。
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