イラン最高指導者、「カシミール地方のイスラム教徒の状況は思わしくない」
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ハーメネイー師
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、インドとパキスタンの係争地となっている、カシミール地方のイスラム教徒の状況に不快感を示し、「我々はインド政府とは良好な関係にあるが、同政府に対しては、カシミール地方の人々に対する公正な政策を踏襲し、同地域のイスラム教徒らに過剰な要求を強要することのないよう希望する」と語りました。
ハーメネイー師は21日水曜、ローハーニー大統領や閣僚メンバーらと会談し、「カシミール地方の現状や、同地域をめぐるインドとパキスタンの対立は、イギリスがインド亜大陸を去るときの穢れた行動が招いたものだ」とし、「イギリスは、カシミール地方での衝突が続くよう、意図的にこの地域にこの古傷を残していった」と述べました。
また、政治や防衛、経済の分野でのイランの能力の増大や進歩に触れ、「敵は決して誤った行動に出ることはできない。イランの今後40年間は確実に過去の40年間よりも我々にとってはより素晴らしく、また敵にとってはより忌むべきものとなるだろう」としました。
さらに、「欧米諸国、さらに旧ソ連は過去40年間、イランに対しあらゆる措置を講じることが可能であった。だが成果には至らなかった」と語りました。
そして、経済問題に触れ、原油輸出への依存から脱却する主な方策として、原油を様々な加工品にすることを挙げ、「我々は思想家や実業家を動員して、天然ガスやガソリン等の現在の加工品に加え、将来的に輸出価値が原油の何倍にも及ぶその他の生産品や合成品を作り出すことが可能だ」と述べました。
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