イラン大統領が、ニューヨークで各国の首脳らと会談(動画)
イランのローハーニー大統領が、第74回国連総会の傍ら、フランスとスイスの大統領、ドイツ、イギリス、スペイン、スウェーデン、日本、パキスタンの各国の首相と相次いで会談しました。
イラン大統領府の情報サイトによりますと、ローハーニー大統領はニューヨーク現地時間の24日火曜午後、独メルケル首相とイラン核合意の存続に必要な措置を初め、様々な問題を協議しました。
また、米国が一方的に核合意を離脱した後の、合意存続に向けた独など関係国の責務を強調した上で、最近英独仏3カ国が出したイランに対する非難声明を根拠のない疑惑だとしました。
一方のメルケル首相もこの会談で、核合意存続への支持を表明するとともに、この国際合意の尊重と制裁解除を求め、「独を含むヨーロッパ諸国は、イランとヨーロッパの金融取引を可能にする貿易取引支援機関INSTEXの運用を決意している」と強調しました。
また、ローハーニー大統領が提唱するホルモズ平和構想に関して、「関心をもってこの構想を検討し、地域の緊張緩和に必要なあらゆる措置を支持する」としています。
さらに、「イラン国民に対する米政府の敵対行為は国家テロに等しい」と指摘し、「米国は事実上、子供や病人の殺害を決意している」と述べました。
マウラー大統領もこの会談で、100年に及ぶイランとスイスの関係に触れ、「スイス政府は、全ての分野でイランとの関係拡大を求めている」と応じました。そして、「スイスは、地域の緊張緩和を促進するあらゆるイニシアチブ、あるいは人道的な措置を歓迎する」とし、「スイスは、ホルモズ平和構想と名付けられた地域の安全確保に向けたローハーニー大統領の構想を傾聴できることを心待ちにしている」と語りました。
また、民間人の殺害が続くイエメン情勢を初め、地域情勢について説明し、「現在、地域はどの時代にもまして平和と安定を必要としている。ホルモズ平和イニシアチブはこうした希望を託したものだ」と語りました。
一方のロベーン首相も、大規模な経済代表団を率いて行った、最近のテヘラン訪問に触れ、「スウェーデンは、特に経済を初めあらゆる分野におけるイランとの関係拡大を求めている」と語りました。
さらに、「スウェーデンは、INSTEXを支持している。システムの一刻も早い運用開始を希望している」と述べました。
また、地域での治安確立に向けたイランの構想計画を歓迎しました。
ローハーニー大統領はさらに、スペインのサンチェス首相と会談し、イランとスペインの協力・関係拡大を強調しました。
サンチェス首相はこの会談で、イラン国民が現在の一方的な制裁に苦しんでいることに遺憾の意を示すと共に、イラン核合意支持を強調し、イランとの関係をこれまで以上に拡大する決意を表明しました。
また、ローハーニー大統領の打ち出したホルモズ平和構想に触れ、「この平和構想が、地域の緊張緩和に大きく寄与することを希望する」と話しています。
ローハーニー大統領は現地時間の23日月曜午後、国連総会に出席するためニューヨーク入りしました。
同大統領は今回の訪米で、国連総会での演説のほか、イランの地域・国際的な立場について説明し、また地域の平和構想「ホルモズ平和構想」を提起することになっています。
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