イランがIAEAに書簡を送付 核合意の責務縮小第4段階を通知
(last modified Tue, 05 Nov 2019 17:22:55 GMT )
11月 06, 2019 02:22 Asia/Tokyo
  • IAEA国際原子力機関
    IAEA国際原子力機関

イランはIAEA国際原子力機関に対し、核合意に定められた同国の責務縮小の4段階目について書簡で通知しました。

在オーストリア・ウィーン国際機関のガリーブアーバーディー・イラン政府代表は5日火曜、「イランは書簡の中でIAEAに対し、6日水曜から国内のフォルド核施設において六フッ化ウランガスの注入を開始する旨を通告した」と述べました。

この書簡ではまた、IAEAに対しフォルド核施設でのプロセスの監視に査察官が立ち会うよう要請しています。

ガリーブアーバーディー代表とIAEAのグロッシ新事務局長

 

イランのローハーニー大統領は5日、フォルド核施設にて6日水曜より、核合意に定められたイランの責務縮小の4段階目の実施が開始される旨を発表するとともに、「イランだけが一方的に核合意を遵守するわけにはいかない」と述べました。

米国は昨年5月8日、2015年に6カ国側の一員としてイランとの間で結んだ核合意から、一方的に離脱しました。

イランは米国の離脱から1年間、忠実に責務の履行を継続しつつも相手側の動向を注視し、ヨーロッパ諸国が米国によるイラン制裁の影響に何ら対処できていないことを確認した上で、責務の段階的な縮小に踏み切りました。

イランがこれまでに行った縮小措置は、ウラン濃縮の濃度の3.67%以上への引き上げ、貯蔵ウランの増量、研究開発分野での責務の撤廃等があります。

 

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