イラン外務省が、イラン人の渡米をめぐり警鐘
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イラン外務省
イラン外務省が声明を発表し、イラン国民、特に学者や優秀な人材に対して米国への渡航を厳に控えるよう求めました。
イルナー通信によりますと、イラン外務省は10日火曜、声明において次のように表明しました。
「米国が、イラン国民、特に社会的地位を持つ人々に対し事実無根の政治、安全保障上の口実を設け、一方的かつ横暴な法律で完全に人道に外れた状態で長期に不当な拘束に及んでいる事態に鑑み、我々はイラン国民、特に学者や優秀な人材に向けて、学会への参加や正式な招待を受けた場合であっても、米国への渡航を厳に控えるよう勧告する」
テヘランにあるタルビヤト・モダッレス(教員養成)大学の教授で、世界の優秀な学者の上位1%に入るES細胞学の研究者マスウード・ソレイマーニー博士は、昨年10月末に研究調査目的で米国に渡航、ところが同国シカゴ空港に到着したところを不当な措置により逮捕、拘留されました。
ソレイマーニー博士は今月7日、イランがスパイ罪で拘束していた米国人ジャオ・ワン被告との交換によりイランに帰国しました。
イランのザリーフ外相は同日、テヘラン・メフラーバード空港でソレイマイーニー博士の帰国歓迎式典に臨み、ソレイマーニー博士は1年2ヶ月もの間、正当な理由なく米国の人質となっていたと非難し、「イラン人学者たちの学術的な業績が、イラン国民の敵を不快にさせている」と述べていました。
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