イラン保健医療教育相、「米国による医薬品分野への制裁は人類に対する犯罪」
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ナマキー保健医療教大臣
イランのナマキー保健医療教育相が、WHO世界保健機関のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長に宛てた書簡の中で、イランを標的にした米国の経済テロを批判し、「米国の制裁により、イラン国民にとって医薬品や医療機器の輸入が不可能になっている」と訴えました。
イルナー通信によりますと、ナマキー大臣はこの書簡において31日火曜、「イラン国民は、米国に押し付けられた経済テロの犠牲者だ」と強調しました。
また、昨年11月17日付けの前回の書簡に触れ、「国連を初めとする国際機関はこれまで、イランを標的にした米国の経済テロに対し、何ら対策を講じていない」と指摘しています。
さらに、「米国は、対イラン制裁によりイラン市民を標的に経済テロを引き起こし、人類に対する犯罪に手を染めている」と強い口調で批判しています。
米国は、イランとの間に結んだ核合意から一方的に離脱し、その後、イランに対し「最大限の圧力」と称して様々な制裁を科しています。
米トランプ大統領は2018年5月、核合意が定める義務に違反し、この国際合意から米国を離脱させ、核関連の対イラン制裁を再発動しました。
米国の一方的かつ圧政的な制裁には、医薬品や医療機器、基本的な必需品なども対象とされ、特に医療患者を筆頭にイラン市民に多くの困難を強いています。
イランのザリーフ外相は最近、「米国はイラン国民との全面的な経済戦争に突入した」とし、「米国は経済戦争により、イランへの食品や医薬品、航空機部品の搬送を阻止している」と述べ、米国の対応を強く非難しました。
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