視点;イラン軍司令官らの盛大な葬儀、世界的なメッセージを伴う告別
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この数日間イラクとイランの各都市において、イラクで最近米軍の空爆により殉教した、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官及び、イラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官とそのほかのイラン人殉教者4名の葬儀が、数百万人もの各階層の市民の参加により、前代未聞の規模で実施されています。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
1月 07, 2020 21:31 Asia/Tokyo
  • ソレイマーニー司令官の葬儀
    ソレイマーニー司令官の葬儀

この数日間イラクとイランの各都市において、イラクで最近米軍の空爆により殉教した、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官及び、イラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官とそのほかのイラン人殉教者4名の葬儀が、数百万人もの各階層の市民の参加により、前代未聞の規模で実施されています。

ソレイマーニー司令官の遺体は7日火曜、同司令官の生誕地であるイラン南東部ケルマーンで葬儀されたあと、埋葬されます。この悲痛な告別は、栄誉ある一つの生命の終焉ではあるものの、一方で決してこれにより覇権主義者に対する抵抗と戦いの終わりにはなりません。アメリカの今回のテロ攻撃は、イランに対するアメリカの従来からの敵対行為の中で解釈できます。

この敵対行為は、過去40年間にわたり絶え間なく継続されてきました。しかし、これほど多くの陰謀にもかかわらず、覇権主義体制へのイラン国民の抵抗が開始されたときから、暴虐にさらされた諸国民の間に革命的な運動が始まっており、アメリカ、そしてパレスチナを強奪するシオニスト政権イスラエルに恐怖感を与えています。

こうした成熟や影響力は、戦闘の場での大きな勝利により、地域でのパワーバランスの変更の根源となった、ソレイマーニー司令官のような殉教者の自己献身によるものです。

アレクサンドル・クニヤゾフ氏

ロシアの政治評論家、アレクサンドル・クニヤゾフ氏は、今回のソレイマーニー司令官の暗殺事件の複数の側面を分析し、「テロ組織ISISが、アメリカのシンクタンク・ランド研究所内で創設されたこと、またソレイマーニー司令官が中東を非人道的な場に転換して、そしてこの状況を近隣地域、さらには全世界に波及させるというアメリカの計画の実現に対する障壁であったことは、明白に知られている」と語りました。

ソレイマーニー司令官は、先に辞任を表明しているイラクのアブドルマハディ首相の正式な招聘及び、正式の入国査証によりイラクを訪問していましたが、アメリカのトランプ大統領の直接の命令によるテロ攻撃の標的となりました。トランプ大統領はこのテロ行為により、戦略的に大きな過ちを犯した事になります。アメリカはこのテロ行為によって、’国際法や国家の領土保全、独立性を歴然と侵害し、世界に向かってアメリカガ認める法律が無秩序のものである事を示した形となりました。おそらく、一部の国や国際機関の沈黙により、アメリカは自分のやりたい放題に何でもできると思い込んだのかもしれません。しかし、世界は平和と安全のためには沈黙を破り、アメリカの過剰な要求や一方的な行動に抵抗する必要があります。

イラク議会が今月5日に可決した、米軍撤退法案及び、アメリカのテロ行為への嫌悪、非難が渦巻いていることは、明白なメッセージを物語っています。地域の現状は、アメリカやその同盟国の予想よりはるかに急速に変貌しており、アメリカの権力の凋落のプロセスが始まっています。

チョムスキー氏

アメリカの著名な言語学者ノーム・チョムスキー氏は今月4日、同国ニューヨークにて見解を表明し、アメリカの対イラン政策を批判するとともに、「権威ある複数の研究所の世論調査の結果からは、アメリカが世界の平和にとっての最大の脅威であることが判明している」と語りました。

チョムスキー氏はまた、「不安定とは、政治的な対話における興味深い概念である、イランがテロ組織ISISの攻撃からの防衛を目的にイラク政府や同国のクルド自治政府を支援する際、この行動は不安定や情勢不安として定義される。だが、アメリカがイラクを攻撃し数十万人を殺害し、数百万人を難民化させて、国家を破滅し、部族や宗教的な紛争を開始してイラクや地域全体を分裂させ、混乱に落としいれ、全世界にテロを拡大する動きに関して、これらはアメリカの使命の一部としての情勢安定化と定義され、これを世界の利益のために続行すべきだとの見方がなされる」と述べています。

アメリカは自らの行動により、シオニスト政権イスラエルのため、また西アジアでの自国の違法な利益の維持のために、恥知らずにも国際的な常識や法規を弄んでいることになります。

こうした成り行きは、世界や地域の安全を大きな危険に直面させており、このような状況で発生した出来事の責任のすべては、アメリカに帰することになるのです。

 

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