イラン革命防衛隊司令官の暗殺
視点;故ソレイマーニー司令官の葬儀に対するメディアの反応
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故ソレイマーニー司令官の葬儀
故ソレイマーニー司令官らイラクで殉教した人々の葬儀に数百万人のテヘラン市民が参加した様子が、地域のメディアに大々的に報じられました。
6日月曜、数百万人にのぼるテヘラン市民は葬儀に参加することで国民的英雄に感謝の気持ちを示しました。
この大規模な出来事は、地域メディアを含む世界のメディアに広く報じられ、「壮大な人々のうねり」、「喪に服す人々の海」、「数キロメートルにわたるイラン人の葬列」等々の言葉で伝えられました。
概して、メディアの分析はいくつかのカテゴリーに分類できます。
分析 その1:この出来事を「歴史的式典」と表現し、まさにその理由から驚きを禁じえない。
イスラエルのオンライン紙タイムズ オブ イスラエルのサイトは、この葬儀をホメイニー師の時代以降、最大の出来事であるとしました。
分析 その2:人々の大規模な参加を、人々の「団結」の顕れであると説明。
米国に本拠を置くデジタルメディアのアル・モニターの記者は、「私はこれまで、イランでこのようなものを見たことがない。宗教的な儀式でさえ、故ソレイマーニー氏のように人々を集合させることはなかった」
分析 その3:故ソレイマーニー氏の人気の高さと人柄を強調。
多くのメディアがこの点を指摘しています。何百万人もの人々が集まったことは、イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官の人望の厚さや貴重な奉仕への謝意を表明するにとどまらず、同氏のイメージを破壊しようとした最近の国際メディアの心理戦の敗北を物語るものでした。
分析 その4:この出来事が米国に対するイラン国民の憎悪の表れで、かつイスラム革命最高指導者が哀悼のメッセージの中で約束した「厳しい報復」に対する国民の支持であるとした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、葬儀の様子を報道する中で、「米国への報復を求める声が高まっている」と伝えました。
分析 その5:この出来事を「西アジアの転換点」と説明。
これに先立ち、レバノンのシーア派組織ヒズボッラーのナスロッラー事務局長は、故ソレイマーニー司令官とその一行の葬儀式典において、故ソレイマーニー司令官の殉教を「新しい西アジア史の始まり」と表現しました。
何百万人もの人々が葬儀式典に出席した後、オバマ元米大統領の顧問を務めたヴァリ・ナスル氏は「故ソレイマーニー氏の葬儀に集まった人々の規模に注目するがよい。これは、中東の転換点だ」としました。
以上の分析に加えて、故ソレイマーニー氏の葬儀式典は、イランが国際メディアの広範なプロパガンダにもかかわらず、巨大な社会的資本=「国民」を有していることを示すものであり、この社会的資本は、“それが必要とされる時にはそこにある”ということなのです。ここ数日間にアフワーズ、マシュハド、ゴム、テヘラン、ケルマーンなど、イランの各都市で行われた葬儀式典は、イラン国民の支持を示す「国民投票」でした。
一部の有識者や評論家が言うように、もし米テロ政権のトランプ大統領が故ソレイマーニー氏の人気と同氏へのイラン国民の支持の高さを知っていたなら、このような犯罪を犯さなかったかもしれません。この壮大な人々のうねりは、イランと地域の同盟国の「厳しい報復」に対し、トランプ大統領の恐怖をさらに高めることになっています。
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