イラン外務省報道官「地域諸国には安全確保の能力がある」 日本の護衛艦派遣をめぐり(動画)
イラン外務省のムーサヴィー報道官は、日本が西アジアに海上自衛隊の護衛艦を派遣することに触れ、「イランはこのような措置を容認できず、心理的不安の元凶とみなす。特にイランを初め地域諸国には、地域の安全確保能力があると考える」と語りました。
ムーサヴィー報道官は3日月曜、日本が先にペルシャ湾とホルモズ海峡に展開する米主導有志連合への不参加を表明しながら、西アジアに海自護衛艦を派遣する事について、イスナー通信の質疑に回答し、「日本は、米主導有志連合の一環としてではなく、独自に地域に派遣するものだと強調している」と説明しました。
また、「イラン側は、日本のこのような行動は決して建設的ではなく、特にイランを初め地域諸国は地域の安全を確保する能力があることを伝えている」としました。
さらに、「地域外諸国の軍事駐留はいずれも、地域情勢の複雑化や不安定を助長することになる」と強調し、「イランはこのような措置を受け入れがたく、地域の安全確保どころか、心理的な不安を招くと表明している」と語りました。
日本の護衛艦「たかなみ」は2日日曜、横須賀港からオマーン海に向けて出港しており、これに2機のP-3C哨戒機も同行しています。
日本の菅官房長官は先月、「海上自衛隊護衛艦の補給拠点について、UAE・アラブ首長国連邦とオマーンの港を使う方向で調整しており、沿岸国との間で必要な調整を行っている」としましたが、具体的な寄航先は明らかにしませんでした。
在日イラン大使館はこれ以前に、自衛隊のオマーン海派遣問題に反応し、「地域外諸国の駐留は、地域の安全や平和、安定を目的とするものとはみなされない」と不信感を表明しています。
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