イラン中央銀行総裁、「イランは医薬品や医療品を他国に依存していない」
ヘンマティー・イラン中央銀行総裁が、在テヘラン・スイス大使館を通じてのスイス企業からの輸入医薬品の提示に対する回答として、イランは、国内の医薬品や医療品の確保のために、他国の決定や措置に依存することはない、と強調しました。
在イラン米利益代表を兼任する駐イランのライトナー・スイス大使は最近、イランの凍結された資金を利用してスイス企業から購入された医薬品を公表しました。
イルナー通信によりますと、ヘンマティー・イラン中央銀行総裁は、過去10か月間にイラン中央銀行が確保した外貨により輸入された医薬品と医療品の量は40億ドルを超えており、スイスの金融ルートからの輸入量の2000倍に当たる、としました。
さらに、過去18か月間にわたる、イラン人患者のための医薬品の輸入を妨げる米国の措置について触れ、「アメリカ政府が、医薬品は制裁対象ではなく人道的物資であると主張しているにもかかわらず、イランへの医薬品・医療機器輸出に関してアメリカが認可するという問題は、これらの品目が実際には米国の制裁を受けたことを示すものである」としました。
そして、「イラン中央銀行及び政府諸機関の努力により、これらの米国の違法な制裁への対処がなされ、現在までイラン国民が必要とする医薬品は確保されており、この措置は今後も継続されるであろう」と語りました。
これに関連して、イラン外務省のムーサヴィー報道官は、イランとスイス間に人道的ルートが確立されていることについて触れ、「イランは人道ルートとしての方策を公には認めておらず、食糧と医薬品がいかなる場合であっても制裁対象とされるべきではなかったことを強調する」と語っています。
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