イランイスラム革命防衛隊総司令官、「アメリカの地域駐留がもたらす唯一の結果は、地域の状況の悪化」
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サラーミー総司令官
イランイスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官は、「この地域での米軍の駐留継続は、この地域の情勢の悪化と地域の諸国民に損害を与える以外、何の結果ももたらさない」と語りました。
サラーミー総司令官は28日土曜、テヘランでのIRIB通信とのインタビューで、アメリカにはこの地域から撤退する以外、道は残されていないと語り、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ軍司令官の暗殺後の西アジアの情勢変化について指摘し、「イラクのアサド基地への攻撃は、このアメリカのテロ攻撃に対する報復の雄たけびの始まりであり、この雄たけびは米軍が地域から撤退するまで続くであろう」と語りました。
サラーミー総司令官は、米国政権によるイランイスラム革命防衛隊ゴッツ軍司令官に対するテロは、地域のイスラム教国家の状況に対する誤った分析の結果であるとし、「アメリカはソレイマーニー司令官とその同行者らを殉教させることで、抵抗の松明の火が消えると考えていたが、イラン、イラク、レバノン、シリア、ヨーロッパ諸国、そして東西世界の人々の歴史ある存在は、この出来事の影響を受け、国家間の結束と団結の下地を形成することになった」と述べました。
サラーミー総司令官はまた、新型コロナウイルスの蔓延における米国の役割に関するいくつかの論争について言及し、「アメリカは常に世界における安全保障上の謎を生み出す原因である」と述べ、「米国は安全保障の曖昧さを生み出しており、アメリカにおける安全は、他の諸国における不安と同等であるという危険思想が常に広まっていた」としました。
サラーミー総司令官は、「新型コロナウイルスの蔓延について米国を断固として非難することはできないが、その可能性を断固として否定することもできない。そのため、 これは新興勢力と戦うことを目的としたアメリカの生物学的侵略のための試みであるという仮説が提起される。なぜならば、米国は新しい大国の出現を決して受け入れないし、イランと中国は現在、その勢力範囲と規模をグローバル化しつつある2つの新興大国であるからだ」と語りました。
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