イラン人学生活動家が訴え、「ユネスコは米国の制裁に適切な対処を」
(last modified Mon, 30 Mar 2020 10:35:43 GMT )
3月 30, 2020 19:35 Asia/Tokyo
  • イランの新型コロナウイルス感染者と看護師
    イランの新型コロナウイルス感染者と看護師

イラン人学生活動家の団体が、ユネスコ事務局長に書簡を送り、イラン国民に対するアメリカの制裁にユネスコとして適切に対処するよう呼びかけました。

ユネスコオードレ・アズレ事務局長に宛てたこの書簡では、世界での新型コロナウイルスの蔓延に触れ、「世界の全ての国々が、新型コロナウイルスと闘うために持てる全ての可能性を動員しているにもかかわらず、ウイルスが一度に押し寄せたため袋小路に入り、その人的、物的被害、さらには経済、教育、文化、社会、経済、心理面での被害が拡大している」と記しています。

また、「イラン国民は新型コロナウイルスという危機に瀕する一方で、米国イラン核合意という国際合意から一方的に離脱し、中世的・圧政的な制裁でイランの経済・保健医療体制に大きな打撃を与えている。また、植民地主義的で非人道的な政策により、新型コロナウイルス患者が必要とする医薬品の確保をさらに厳しいものにしている」と訴えました。

さらに、「こうした制裁の解除は、政治競争を超えた人道的見地から必須である」と強調し、「圧政的な米国のイラン制裁は、新型コロナウイルスの蔓延という人道上の大惨事に追い討ちをかけてはならない。それは、文化・教育施設の無期限の休業へとつながり、その代償・被害は経済・政治的な被害を下回ることはない」としました。

世界で新型コロナウイルスがまん延し、それへの全面的な対処が必要とされる中、米国はイランへの最大限の圧力を掲げ、制裁続行という自らのやり方に執着し、最近も新たな制裁対象を追加したばかりです。

 

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