EU上級代表、「IMFに対するイランの融資要請にアメリカが反対したことは遺憾」
4月 23, 2020 14:34 Asia/Tokyo
EUのボレル外務安全保障政策上級代表が、「新型コロナ対策を目的としたIMF国際通貨基金へのイランの融資要請に対し、アメリカが反対したことは甚だ遺憾である」としました。
イルナー通信によりますと、ボレル上級代表は22日水曜、ベルギー・ブリュッセルで記者会見し、「イランは、新型コロナウイルス対策に必要な物資の購入に入用な財源がない」とし、「制裁が人道的物資の通商活動に影響を及ぼすようなことがあっては)ならない」と述べています。
また、「EUは対イラン制裁の緩和および、新型コロナウイルス対策向けの融資提供という、イランの対IMF要請を支持する」と語りました。
IMFのゲオルギエバ専務理事は、世界での新型コロナウイルス蔓延と同時に、「当基金は、新型コロナウイルスの蔓延が特に著しい国に対し、緊急融資として50億ドルを割り当てている」と表明していました。
現在、IMFに対しイランを含めた80カ国以上の加盟国が、この融資が必要であると表明しています。
IMFに対するイランからの50億ドルの融資要請は、先月6日になされましたが、各国の要請の審査過程において、ポンペオ米国務長官は「アメリカは、イランの融資要請に反対であり、必要な場合にはこの問題に関して拒否権を行使する可能性がある」と語りました。
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