ドキュメンタリー・イラン
イラン北西部サバラーン山(日本語のナレーション付)
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イランの北西部サバラーン山
今回は、イラン北西部アルダビール州にあるイランの名山の1つ、サバラーン山をご紹介してまいりましょう。
地域の住民はサバラーン山を聖なる存在とみなし、自分たちがこの神の偉大な恩恵の主のお陰で生存しているとして、この山に特別な愛着を抱いています。また、地元民はこの山に常に敬意を払っていますが、その理由はおそらく彼らの先祖に起因すると考えられます。
(字幕);ここは、サバラーン山ろくにある夏の居住地アルダシーン村です。私は、ここで、牛乳、時には水を使って、自分の家族12人のために1日に50個から100個のパンを焼いています。
ソルターネ・サーヴァーラーン峰の西側、そして塹壕の跡地の隣には、ワシの形をした岩があり、時代とともにサバラーンのシンボルとなっていきました。この岩は座って頭を東に向けるワシの形をしています。おそらくこの石は、常にこの山々の上空を飛んでいるイヌワシの象徴であり、地元民はこれをサバラーンの番人と考えたのでしょう。
サバラーン山脈は常に、イラン国内外の登山家や氷河を好む氷河クライマーの注目を集めています。毎年多数の登山家らが、この地域の美景を堪能し、またソルターネサバラーン峰の登頂を目指すため、ここにやってきます。また、サバーラーン山ろくにはミネラル分を含む鉱物温泉が湧き出ることから、大きな恩恵に恵まれたこの美しい山を一目見ようとする観光客も決して少なくありません。この山の山ろくは、シャーセヴァン族という部族の夏の滞在地でもあり、彼らの生活様式について知ること、キリムやジャージームと呼ばれる平織のじゅうたんや手織りの絨毯、フェルトの敷物といった高価な品物や、牛乳やバターなどの乳製品などの郷土土産も、観光客にとっての魅力だと言えるでしょう。
また、この地域で生産される蜂蜜も、サバーラーンにしかない郷土土産とされています。
特に有名なこの地の郷土料理の1つに、地元で生産されたヨーグルトドリンクを混ぜた、野菜と豆類の煮込みスープ・アーシェドゥーグが挙げられます。他にも、この地域には卵を落とした肉とたまねぎのトマトペースと煮込み、卵とほうれん草、豆のざくろペースト炒め、各種の卵とじ料理、アンズと麺の炊き込みご飯、小麦粉と砂糖をバターで炒め、各種の香辛料で味付けした、グイマグやハルワーと呼ばれる郷土銘菓があります。
サバラーンの周辺のアルダビールやメシュギーンシャフル、サルエインといった町には、この地を訪れる観光客向けのホテルがあり、皆様のご訪問をお待ちしています。
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