OICイスラム協力機構の緊急会合
イラン外務次官、「自らの運命決定に向けたパレスチナ人の唯一の選択肢は抵抗」
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バハールヴァンド国際・法務担当外務次官
イランのバハールヴァンド国際・法務担当外務次官が、「パレスチナ国民は自らの運命を決定するためには、今後は抵抗に訴える以外に選択肢は一切ない」と語りました。
シオニスト政権イスラエルが、来月中の、特にヨルダン川西岸地域をはじめとした地域の占領地への併合計画の実施を発表したことを受け、OICイスラム協力機構は10日水曜、インターネットを通じての外相級緊急会合を開催し、この問題について協議しました。
この会合の終了に当たり、被占領地パレスチナの一部の併合という醜悪な計画の提示を理由に、イスラエルの行動への強い非難を主軸とした、15の実施要項からなる決議草案が採択されています。
バハールヴァンド次官はこの会合において、イスラエルによる聖地ベイトルモガッダスへの首都の移転や、アラブ・パレスチナの領土の一部の併合計画の発表という行動を非難するとともに、「シオニストとの交渉や妥協という政策は必ず失敗する」と強調しました。
また、パレスチナ問題解決のためにイランが提案する解決策に触れ、「わが国はこれまで何度も、あらゆる政治的・宗教的背景を持つ領内外の全パレスチナ人が参加しての国民投票の開催決議の可決を提案してきた」と語っています。
パレスチナ自治政府のリヤード・マーリキー外務大臣もこの会合において、ヨルダン川西岸のイスラエル併合計画を失敗に追い込むための「国際戦線」の結成を求めました。
また、国連安保理や国連総会、国連人権理事会、国際裁判所に対し、イスラエル政府関係者に対する取調べや裁判実施に向けて行動を起こすよう求めています。

さらに、ファルハーン・サウジアラビア外相もこの会合で、「わが国は、ヨルダン川西岸の一部の併合というイスラエルの意向を非難する」と述べました。
ファルハーン外相はまた、「イスラエルによるパレスチナ領土の併合は、国際的な諸決議に対する歴然とした違反だ」としています。
イスラエルのネタニヤフ首相と同政権の「青と白」連合のガンツ党首は、ヨルダン谷やヨルダン川西岸地域のすべてのシオニスト入植地を含む、同地域の広い範囲にわたる併合を今年7月に開始することで合意しています。
パレスチナは、イスラエルのこの決定に反発し、イスラエルおよびアメリカと断交しています。
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