世界におけるイランの位置づけ(41)
世界におけるセメント生産量・輸出量の順位
7月 29, 2020 14:44 Asia/Tokyo
皆さまは、イランがセメントの生産量で世界第11位、輸出量で世界第1位であることをご存知でしょうか?
セメント産業は、基礎産業の一つとして、各国が経済的インフラを拡大する際の重要な役割を担っています。セメントは、建築業界において基本的な必要資材とされる製品のひとつです。その原料は粘土、石灰、シリカ(二酸化ケイ素)及び鉱物性酸化物です。これらの原料を焼成して得られる塊はクリンカーと呼ばれます。セメントには、ポルトランドやポゾランなど様々な種類がありますが、今日一般的に使われているのはポルトランドセメントです。
イランの豊かな鉱物資源は、国内に適度に分散していることから、国内のほとんどの地域でセメントを生産することができます。
セメント地域での生産には、セメントの運搬が容易ではなく、その末端価格の大部分は運搬費用に占められることになるという理由もあります。セメント生産はエネルギー消費度が高い産業ですが、イランはこの点でも恵まれています。また、イランは周辺を世界でも屈指のセメント輸入国に囲まれてもいます。
イランは科学技術の点から見ると、セメント産業に関連する技術及びエンジニア機器、知識の80%を有しています。
なお、世界最大のセメント生産国は中国で、これにインドとアメリカが続いています。
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