視点;イランとIAEAの共同声明ーイランの誠意とIAEAへの期待
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イランとIAEA
イランとIAEA国際原子力機関が、2日間にわたるテヘランでのグロッシIAEA事務局長との集中的な協議の末、IAEAにより明確化された問題の善意ある解決に関して合意に達しました。
26日水曜に発表されたこの共同声明では、「イランは自発的に、IAEAが指定した2箇所の査察を受け入れ、協力し、これらの問題の解決に向けたIAEAの検証活動を円滑化するものとする」とされています。
グロッシ事務局長は今月24日にテヘラン入りし、2日間にわたって保障措置協定上の責務の枠組みでの一部の対立の解消および、イランとIAEAの協力に関して、イラン側の関係者らと集中的な協議を行いました。
イランは常に、規約にある自らの責務の枠組み内でIAEAと進んで協力を行ってきており、この協力は核合意締結後に最高レベルに達していました。
世界におけるIAEAの査察全体のおよそ20%は、2015年の核合意成立以降の検証という枠組みで、イランで実施されています。言い換えれば、IAEAの査察官は毎年、33回以上もイラン国内の施設を補完的に査察しており、またイランには1日平均で6人の査察官がいる計算になります。
IAEA査察官のためにこのようなレベルでの査察を受け入れていることは、IAEAに対するイランの建設的な協力の実態を示すものです、過去4年間にわたるIAEA事務局長の定期報告も、イランのIAEAとの建設的な協力および、イランの核合意遵守を如実に物語っています。
IAEAは、イランの核活動を検証する責任を担っている唯一の機関であると同時に、そうした中、この組織は政治的なアプローチから乖離した独立した行動をとってこそ、その専門的な目標推進が成就されることになります。
IAEAは専門的・技術的な機関として、諜報活動により得られた情報ではなく、自らが入手した情報に基づいて自らの様々な要請を表明することを、IAEAの業務の基本とすべきです。
IAEAの独立性や中立性、核のプロとしての権威は各国政府や国際世論の間で注目されており、核の専門機関としてのその位置づけは決して、当事者でない第三者の情報により揺るがされてはならないのです。
IAEAが指定したイラン国内の2つの施設の査察をめぐる、イランとIAEAの新たな合意は、イランとIAEAの建設的な協力の実態を物語っており、これは同機関にとって重要な役割とされます。
イランはこうした自発的・建設的なアプローチの一方で、IAEAに対し更なる期待を寄せています。それは、外的要素の干渉なく全く独立して、中立的に自らの専門的な業務を続行し、世論からその位置づけに対し疑問が浮上しないよう行動してほしい、というものです。
こうした状況において、グロッシ事務局長のテヘラン訪問は、彼自身がIAEAのトップとして専門的、客観的なアプローチをもって、さらに政治的な圧力や主張を離れてイランとIAEAの有益な協力継続を円滑化し、複数の事実の明確化によってIAEAの権威喪失を阻止するチャンスだといえます。
グロッシ事務局長自身が、ローハーニー・イラン大統領との会談で強調したように、イランとIAEAの協力は外部の要素や雑音に決して影響されてはならないのです。