視点;確実、真剣、そして現実的なソレイマーニー司令官殉教の復讐
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ソレイマーニー司令官
イランを脅迫しようとさまざまな方法を試みているトランプ米大統領は、最近イランに対する脅迫的な発言を再び繰り返しました。
政治に特化した米国のニュースメディア・ポリティコは先週、何の証拠もなく、単にトランプ米大統領に11月の大統領選挙の前に自身を披露する機会を与えるため、イランがソレイマーニー司令官暗殺に対する報復として、駐南アフリカ米国大使の暗殺を企てている、と主張しました。トランプ大統領もウィスコンシン州での支持者たちを前にした演説で、「我々はこれまでに彼らに与えたよりも1000倍も厳しい打撃を彼らに加えるだろう」と述べました。
イラン・イスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官は19日土曜テヘランで、同隊司令部の責任者及びスタッフを前に、イランに対するアメリカ大統領の誇張発言に応え、「ソレイマーニー司令官の殉教に対する復讐は、確実、真剣、かつ現実的である」と述べました。
今年1月に起こった、イラク当局者の公式招待客としてイラクを訪問中であったソレイマーニー司令官の暗殺は、イラクの国家主権に対する大きな侮辱であり、イラン国民に対する大きな犯罪でした。イランはソレイマーニー司令官とその同行者らが殉教した5日後、 このテロ行為への最初の報復として、イラクで最大かつ最も重要な米軍基地であるアサド基地に激しいミサイル攻撃をかけました。イラン国家安全保障最高評議会はこの点に関して「適切な決定」を下し、米国は適切な時期にしかるべき場所でイランの報復的措置に直面するだろう、としました。
あらゆるレベルでのいかなる脅威へのイランの対応を評価する上で重要なポイントは、イランが防御力と抑止力への備えがあり、必要に応じて脅威を撃退する攻撃力を持つことにあります。
他の側面からのトランプ大統領による脅威への対応に対するサラーミー総司令官の発言もまた、地域における米国の厳しい状況への完全な理解に基づく戦略的かつ重要なポイントを含んでいます。サラーミー総司令官は、「今日、国際社会でアメリカの占める部分が縮小している。その理由は、新しい勢力が出現しつつあり、イスラムが文明としての役割を果たすことで、一大勢力としてその姿を現したことによる」と指摘しました。
米ワシントンD.Cにあるシンクタンク戦略国際研究センターのアナリスト、アンソニー・コールズマン氏は、イランの軍事力について、「イランに対するあらゆる軍事的行動は、イランはこの地域で激しい地震を引き起こすだろう。というのも、イランはこの地域における米国の利益を狙った多くの軍事計画を立てていることによる。」
サラーミー総司令官はまた19日土曜、いわゆる聖なる防衛とされる対イラク戦争勃発の40周年を記念した声明の中で、これらの能力を強調し、その演説で、「イラン・イスラム共和国の体制における権力の構成要素を思い起こすと同時に、脅迫することでイラン国民を威圧しようと考えるトランプ大統領の傍若無人ぶりに対し確固として報復する」と述べました。
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