イラン大統領、「米は食品や医薬品調達のルートを妨害しても、イラン国民の抵抗を粉砕できない」
(last modified Fri, 09 Oct 2020 18:13:16 GMT )
10月 10, 2020 03:13 Asia/Tokyo
  • ローハーニー大統領とヘンマティ・イラン中央銀行総裁
    ローハーニー大統領とヘンマティ・イラン中央銀行総裁

ローハーニー・イラン大統領が、「アメリカは、食品や医薬品の調達ルートの妨害によりイラン国民の抵抗を粉砕することはできない」と語りました。

アメリカ財務省は8日木曜、イランの18の金融機関や銀行に制裁を行使しました。

ローハーニー大統領は9日金曜、ヘンマティ・イラン中央銀行総裁と会談し、「アメリカの行動は、核合意離脱というトランプ米大統領の戦略的な誤りの延長だ」とし、「アメリカ政府は誤った解釈により、こうした制裁がイラン国民の抵抗を打ち砕き、イラン国民を問題に陥れる、と信じ込んでいた。だが、時間の経過とともに、こうした解釈が現実から乖離していることが明らかになった」と述べています。

また、「今やすべての国が、アメリカのこうした行動が完全に国際法規に反していることを目の当たりにしており、新型コロナウイルスが蔓延している現状においても、アメリカのこのような行動は完全に人類に反するものであり、人権擁護を主張する者は国際舞台でこれを非難すべきだ」としました。

一方、ヘンマティ総裁も「イランのほかの銀行への制裁の拡大は、経済面での影響よりも、アメリカ国内の政府・プロパンガンダ上の目的のために実施された」と語っています。

ザリーフ・イラン外相も8日、ツイッター上でイランの銀行に対するアメリカの新たな制裁を非難し、これを「新型コロナ蔓延の最中での、食品と医薬品の支払いに残されたルートを破壊するための工作だ」としました。

ドイツ外務省のマリア・アデバール報道官は、アメリカによる新たな対イラン制裁行使に反応し、「これらの制裁は、イランへの人道分野の物品の輸入プロセスをこれまで以上に複雑化している」と述べています。

 

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