仏アナリストが、制裁下でのイランの国力上昇を強調
(last modified Sun, 10 Jan 2021 13:25:05 GMT )
1月 10, 2021 22:25 Asia/Tokyo
  • 『イランが強要された制裁と、その影響』を著したAlexandre Austin氏
    『イランが強要された制裁と、その影響』を著したAlexandre Austin氏

フランスのアナリストが、イランは史上例を見ない制裁にもかかわらず、厳しい状況下で対抗できているのは、「抵抗の経済」によるものであるとしました。

『イランが強要された制裁と、その影響』を著したAlexandre Austin氏は、イルナー通信との独占インタビューで、「制裁にもかかわらず、イランは経済の安定を維持するため、国内の生産能力を刺激するなどの様々な戦略を取っている。つまりそれこそが、イランの最高指導者が『抵抗の経済』という名で強調しているものだ」としました。

また、「イラン人は、政治的結果におけるあらゆる個人間の差異を超えて、自分たちの運命は同一のものだと見なし、制裁が彼らを負かすことを許していない。イランの人々は辛い状況の中で、自身の能力を頼りに依然として自立し、前へ進み続けている」と述べました。

そして、「米国の一方的な制裁は、特にトランプ大統領期に同国政府の覇権主義が具現化したもののひとつである」と指摘しました。

トランプ大統領は2018年5月8日に核合意から一方的に離脱し、「最大限の圧力」政策を行うことで、イランを協議の席へ引き出して、アメリカが望む条件を付けた新たな合意を受け入れさせるというシナリオを描いていました。

しかし約2年半が過ぎた現在も、その反イラン的目的はどれひとつ達成できていません。

 

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