イランの当局が米での政権移行に反応、イラン外相「トランプ氏は歴史のくずかごに入った」
(last modified Thu, 21 Jan 2021 10:08:08 GMT )
1月 21, 2021 19:08 Asia/Tokyo
  • ザリーフ・イラン外相
    ザリーフ・イラン外相

イランの政府関係者が、アメリカでのトランプ政権の終了および、バイデン第46代米大統領の就任宣誓に一連の反応を示しました。

ファールス通信によりますと、ザリーフ・イラン外相はツイッター上のメッセージで、イランイスラム革命防衛隊ゴッズ部隊のソレイマーニーの司令官のテロ暗殺という、アメリカのトランプ前大統領とポンペオ前米国務長官の行動に触れ、「トランプおよびポンペオ両氏とその同僚は、悪名を着せられたまま歴史のゴミ箱行きとなったが、ソレイマーニー司令官の名前は今後も輝き続けるだろう」といます。

また、「ランプの国家・経済テロと人類に対する犯罪により殺害され、または食物と薬を奪われた数千人の人々とソレイマーニー司令官の追憶は恒久的に輝き続けるだろう。恐らく、ワシントンDCでの新しい要人が、教訓を得ているかもしれない」と語りました。

ゼイナブ・ソレイマーニー

さらに、故ソレイマーニー司令官の娘に当たるゼイナブ・ソレイマーニー氏も、ツイッター上でトランプ前米大統領に対し、「トランプ氏よ、あなたはご自分がある意味で英雄視されたいという誤った希望により、私の父を殉教に至らせた。しかし、わが父はISISとアルカイダというテロ組織との戦争を勝利に導いた司令官でした。それに引き換え、あなたは敗北を喫し、孤立に追い込まれた。もはや万人があなたを英雄ではなく、敵を恐れながら人生を送る人と見ています」と書き込みました。

タフテラヴァーンチー・イラン国連大使

そして、タフテラヴァーンチー・イラン国連大使もツイッターで、「イランを屈服させることを期待して、『最大の圧力』の政策を誇りにしていた人々の時代は終わった」としました。

続けて、「アメリカ新政権は、過去の敵対行為、無知、失敗から教訓を得ているだろうか?それについては、時の流れが裁断するだろう」と語っています。

故ソレイマーニー司令官および、イラク民兵組織ハシャドアルシャビのアルムハンディス副司令官は、ほか8名の同行者らとともに昨年1月3日、イラク・バグダッド空港付近で、米テロリスト軍の空爆によりテロ暗殺され、殉教しました。

アメリカによるこの挑発行為は、トランプ政権が核合意を離脱した後、イランに対して追求したいわゆる「最大限の圧力行使」政策の一環として行われたものです。

トランプ氏は、「これらの政策を実施することで、イランは核合意よりも良い合意の締結に向けた協議の席に着かざるを得なくなるだろう」と述べていました。

昨年の選挙運動でのバイデン氏との戦いにおいて、トランプ氏は支持者の前で、当選した暁には新合意に関する協議のためイランから初の電話連絡を受けるだろう、と繰り返し主張していましたが、結局この願いを叶えることなくホワイトハウスを去った形となりました。

 

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