イラン外相、「米は核合意の責務履行へ戻るべき」
2月 02, 2021 19:28 Asia/Tokyo
イランのザリーフ外相が、イラン政府は核合意に従っているとして、アメリカ側が核合意内にある自国責務の完全な履行へ戻る必要性を強調しました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は1日月曜午後、米CNNとのインタビューで、「米国は、核合意復帰への下地を作らなければならない。なぜなら、自身の決定により核合意から離脱しているからだ」と述べました。
また、「一方イランは、核合意にあるメカニズムを、自国の協力を制限するために用いている。この合意の第36条を読めば、イラン政府が完全に核合意に従って行動を取ってきたことが分かる」と説明しました。
そして、「米国は今、自国責務の履行へ再び戻らなければならない。その場合にこそ、イランは即時に返答する準備を整えるだろう」としました。
イランはアメリカの核合意離脱後、この合意の内容に基づき、濃縮度20%でのウラン濃縮作業などの自国の核計画の一部を開始しました。しかしながらイランは常に、アメリカ政府がイラン国民への圧政的な制裁の全てを解除して無条件で核合意に復帰した際には、イランも合意にある自国の責務を履行すると強調しています。
ザリーフ外相は、「問題となるのは、米国とその新政権が、以前の政策、即ちトランプ前政権の失敗した政策に追従したいか否かという点である」と指摘し、「この場合、我々はバイデン大統領の提示した別の問題について議論することができる」と続けました。
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