イラン外相、「米は核合意の完全な遵守に復帰すべき」
ザリーフ・イラン外相が、米CNNとの最近のインタビューに触れ、このインタビューでアメリカが核合意の完全遵守に復帰する必要性を強調したことを明らかにしました。
タスニーム通信によりますと、ザリーフ外相は2日火曜、ツイッターで「アメリカは核合意離脱により、この国際合意に違反した」とし、「アメリカはこの合意の完全な遵守に復帰すべきだ」と述べています。
また、「アメリカが復帰すれば、イランも補填措置から復帰する」としました。
さらに、「ボレルEU外務安全保障政策上級代表は、核合意合同委員会の調整官として、アメリカやイランの相談・協議に向けた一歩を踏み出すことが可能だ」と語っています。
トランプ前米大統領は、核合意内のアメリカの責務に違反して2018年5月8日に一方的にこの国際合意から離脱し、核関連の対イラン制裁の復活を発表しました。
米国によるこの違法な行動を受け、イランは、核合意の他の関係国の責務遵守を条件にこの合意を維持しようとしましたが、ヨーロッパ側は合意維持に向けて約束した措置を講じることはできませんでした。
アメリカの核合意離脱からちょうど1年後の2019年5月8日、イランは、合意内の自国の権利と義務のバランスをとるべく、合意の第26条項と第36条項に基づき、責務の段階的な縮小措置に踏み切ることを発表しました。
この2つの条項に従い、イランは、相手方がその義務を遵守しなかった場合には、自らの義務の全部または一部の履行を停止する権利を有します。
イランは、制裁が解除され、この合意遵守による利益が受けられるようになった場合には、本来の責務履行に戻る準備ができていると強調しています。
イランはまた、米国が核合意に戻り、その義務を果たすための新たな条件や要求を一切受け入れないと発表しました。
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