イラン外相、「核合意は再協議されない」
ザリーフ・イラン外相が、「核合意はすでに協議済みの合意であり、これを再協議することはできない」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は7日日曜、CNNとのインタビューにおいて、「トランプ前米大統領は核合意から離脱しており、バイデン新米大統領はすでに協議が終わっているこの合意に復帰する必要がある」と強調し、「イランは核合意から離脱しておらず、これに定められた自らの責務の一部を縮小したに過ぎない」と述べています。
また、イランの弾道ミサイルに関する協議を行いたいとする、イランの弾道ミサイル関連の協議について述べたアメリカの政府関係者らの発言に関しても、「サウジアラビアは昨年、軍事費に700億ドル以上を費やしており、総人口がおよそ150万人ほどのUAEアラブ首長国連邦も約220億ドルを軍事費に充てた」としました。
さらに、「100万人規模の正規軍を擁するイランは、約100億ドルから110億ドルを費やしている」とし、「アメリカはイランの防衛について云々すべきではなく、自分たちが我々の地域に売却し、その後イエメンの女性と子供たちに対して使用されてきた全ての武器の話をすべきだ」と語っています。
そして、イエメン戦争終結について触れたバイデン大統領の表明に関しても、「サウジアラビアのムハンマド皇太子は、3週間以内にこの戦争で勝利するなどと米国当局を安心させていた。それは2015年4月はじめのことだった。それから6年の歳月が流れたが、彼らは勝利に近づく気配さえない」と述べました。
続けて、トランプ前大統領がイエメンでサウジアラビアが行う無数の犯罪を幇助していたことを指摘し、「2015年4月、イランはイエメン戦争に関する4か条の和睦案を提案した。これには、戦争の即時終結、人道援助の即時提供、イエメン人同士の幅広い対話、およびイエメンの幅広い階層を代表する包括的な政府の設立が含まれていた」としています。
ザリーフ外相はまた、一部のアラブ諸国に関しても、「我々の近隣国の一部は以前、イラクの旧独裁者サッダーム・フセインから安全保障を金銭で買い入れようとしたが、失敗した。その後彼らは、トランプ米大統領からの安全保障の購入を試みたが、トランプ氏は、そうした近隣国を搾取して彼らを利用しただけだった」と語っています。
最後に、「しかし、シオニスト政権イスラエルはサッダームやトランプ氏よりもっと始末が悪いものになることだろう」とし、「先述の国々にとって最良の方策は、地域に目を向けることである。地域での諸問題の解決法は我々の地域ではぐぐまれるべきものであり、イランはこれに関して地域諸国とともに協力する用意がある」と結びました。
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