イラン外相、「米側が安保理決議に違反」 米の核合意離脱3年目に際し
イランのザリーフ外相は、アメリカによる核合意離脱から丸3年を迎えるに当たり、ツイートを投稿し、「3年前に1人の道化師が、国連決議2231に違反し核合意で定められたアメリカの責務を反故にした」としました。
イランプレスによりますと、ザリーフ外相は8日土曜、ツイッター上で、「我々はオーストリア・ウィーンでの協議において、核合意を復活させるために努力を重ねている一方で、この問題がどのようにして始まったかを思い出す必要がある」としました。
また、アメリカのトンラプ前政権が2018年5月8日、イランとの核合意から離脱したことに触れ、「3年前に1人の道化師が、国連決議2231に違反し核合意で定められたアメリカの責務を反故にした」としました。
ザリーフ外相はさらに、「責務を負うのはアメリカ側である」とし、「アメリカのバイデン現大統領は、同国の側が違法行為に終止符を打つという決断をすべきだ」と書き込みました。
アメリカは、3年前に核合意から離脱して、世界の大規模な反対にもかかわらず、この合意と安保理決議2231号に定められた自国の責務を放棄しました。
バイデン米大統領も、トランプ前大統領が始めた「最大限の圧力」政策をそのまま継続しています。
イランはこれまでに繰り返し、「米国が核合意に完全に復帰して全ての制裁を解除し、その検証が行われた後に、イランも核合意内の自国責務に戻るだろう」と表明しています。
現在、イランと独仏露中英の4+1カ国グループの代表団が参加するウィーンでの協議は、アメリカに核合意内の責務を履行させる道を探って開催中ですが、同国の妨害工作のために、まだ結論にたどり着けずにいます。
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