May 26, 2021 22:08 Asia/Tokyo

イラン内務省選挙本部が25日火曜、護憲評議会によりイラン大統領選挙の出馬資格が認められた最終候補者らの氏名を発表しました。

それによりますと、ライースィー現司法府長官、ザーカーニー前国会議員、レザーイー現公益評議会書記、メフルアリーザーデ元副大統領、ジャリーリー前国家安全保障評議会書記、ヘンマティ現中央銀行総裁、ガーズィーザーデ・ハーシェミー現国会議員の7名が、今回の大統領選の最終候補者として資格が認められたということです。

イランではこれまでに12回に及ぶ大統領選挙が実施されており、13回目は来月18日金曜に実施される予定です。

これまでのイラン大統領選挙は毎回、いくつかの点でその前の選挙とは異なる様相を示していました。今回の選挙実施に当たっての政府の重要な戦略は、選挙への国民の参加、選挙倫理の遵守、コロナの蔓延を考慮した上での安全かつ健全な環境での選挙の実施といえますが、これらすべての選挙の共通点は以下に挙げる、3つの段階の形成にまとめられます。

第1段階は、登録手続きにより開始される、さまざまな政治的および社会的背景や趣向を持つ候補者の登場です。たいていの場合、この段階での候補者数は数百人にも及びますが、当然ながらこれらの人々の中には選挙出馬に当たって十分な適正資格を持たない人々が存在します。これに関して最終的な資格審査の責務を担っているのが、護憲評議会です。

第2段階は、一部の候補者が審査で失格とされる理由に関する、一連の憶測や裁断です。

いずれにせよ、判断の基準となるのは憲法です。適正資格が憲法第115条および、イランイスラム革命最高指導者が通達した方針で明白に指定されています。

このため、一連の法的資格要件を満たす候補者が数多く存在する場合、当然ながらこの点に関して最終候補者数の上限は存在しないことになります。このため、これまでの選挙においても最終的な候補者資格を認められた人の数はその都度多少の幅があり、これに関して定数は定められていません。

第3の段階は、最終候補者として資格を認められた候補が選挙運動の段階に入ることです。選挙法第66条によれば、大統領候補者の選挙運動は、内務省が最終審査の通過者の名前を発表した日から正式に始まり、投票開始の24時間前に終了することになっています。この段階は、選挙意欲の鼓舞に重要な役割を果たしています。

言うまでもなく、選挙運動に参加する候補者は、自らの方策や計画を提示する上で、趣向や見解の点で多かれ少なかれ異なる持論を持っています。今回の候補者リストを概観すると、実に多種多様な趣向や見解を持つ人物が出馬していることが分かります。これら人物の討論と論評の結果として、自らの約束を果たすために大統領職を実際に遂行でき勤勉である候補者が選ばれることが期待されます。

そして明らかなことは、一部の次期における選挙の重要性が、過去の選挙よりも高くなっていることです。第13期イラン大統領選挙も、こうした事例に含まれます。一般的に、選挙の開催は重要であり、この重要性は特定の時期や折には関係なく、それよりもっと重要なことは、市民が意欲的かつ見識をもって参加することだと言えます。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、この参加をイランの権威、壮大さ、安全性の維持として捉えており、「我々が誰に投票するかは問題ではなく、重要なことは全員が来て、舞台に参加し、イスラムとイランを防衛する準備ありと示すことが重要である」とコメントしています。

 

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