第13期イラン大統領選候補者らによるテレビ討論第1回目が実施
(last modified Sun, 06 Jun 2021 08:56:14 GMT )
6月 06, 2021 17:56 Asia/Tokyo

今月18日に実施が予定されている、第13期イラン大統領選挙の候補者らが初のテレビ討論を行い、自らの政策や計画を説明しました。

7人の最終候補者らが参加しての今回のテレビ討論は5日土曜午後、経済問題をテーマとして90分ハーフの2ラウンドに分けて行われました。

このテレビ討論は、テレビのほかラジオおよびインターネットにより生中継され、外国のメディアやSNSで大々的に報じられました。

ジャリーリー候補は自らの経済計画を説明する中で、貧困撲滅に注力していくことを強調し、「雇用の創出、鉱山の活発化、加工前の売却による原材料流出の阻止を目指し、国の通貨の価値を高め、生産を大幅に増やすために、綿密な計画を立てて努力していく必要がある」と述べています。

また、ライースィー候補は、「生産に関わることへの魅力を生み出し、生産の活発化と雇用の創出に注意を払うことが、自分の最も重要な計画の1つだ」とし、「私の優先事項は、様々な分野での腐敗・汚職との真剣な闘い、インフレの抑制、人々の生活問題の解決が優先事項である」としました。

さらに、ガーズィーザーデハーシェミー候補も、「イラン経済の最大の問題はインフレだ」とし、国の通貨の価値を上げる必要があることを強調するとともに、「国民の利益を確保し、経済問題を解決するために、銀行と証券取引所の分野に関連する一部の金融法と経済法を改正する必要がある」と語っています。

そして、ザーカーニー候補も「経済、経営、文化・社会、外交政策のあらゆる分野での早急の対処や改革が求められる」とし、「私の政府の焦点と優先事項は、生産の飛躍と管理分野における権限集中の解消であり、経済上の不正や官僚主義との戦い、経済成長と富の適切な分配を追求する所存である」と述べました。

続いて、レザーイー候補は、政府と経済の関係、および経済と国民の関係が整備されていないことを批判し、自らの優先事項として、現金による補助金の増額、在宅ビジネスの創出、住宅の建設、貧困との真剣な闘いを列挙するとともに、「私が説明した経済計画は、今日の知られているような防衛・政治面でのイランに加えて、経済的にも偉大なイランになることにつながるだろう」としています。

また、メフルアリーザーデ候補は、「わが国の現在の問題の1つは、適切な科学的経験を経た開発モデル、特に経済面での発展を経験した後の正しい科学的モデルが欠如していることである」とし、「私の政府の最も重要な計画は、生産上の障壁の解消、生産税の免除、生産へ現金が流れるように誘導すること、雇用の創出、観光・環境の分野である」と語りました。

最後にヘンマティ候補は、社会に注入された資金ベースの偏り解消、および現金の流れの管理を最重要課題だとし、「私は、政府の最も重要な原則として、農業部門と人々の生活に真剣に注目する所存である」と述べています。

なお、今回のイラン大統領選に関する第2回および3回目のテレビ討論は、それぞれ今月8日と12日に行われることになっています。

第13期イラン大統領選挙は、今月18日に全国で実施される予定です。

 

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