イランが、NATO事務総長の反イラン発言を非難
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ラピド・イスラエル外相とイェンス・ストルテンベルク事務総長
ベルギー・ブリュッセル駐在のイラン大使館が声明を発表し、シオニスト占領政権イスラエルの外相との会談における、NATO北大西洋条約機構のイェンス・ストルテンベルク事務総長による反イラン的な発言を強く非難しました。
ストルテンベルク事務総長は、ブリュッセルでのラピド・イスラエル外相との会談で、イスラエルによる犯罪や、核不拡散・軍縮体制体制を遵守していないことを無視して、根拠のない愚鈍な声明により、イランがNPT核兵器不拡散条約や国連安保理決議2231の下での、自らの義務を果たさなかったとして非難しました。
NATO事務総長のこうした事実無根の反イラン的表明の一方で、IAEA国際原子力機関はこれまで、イランが核合意を遵守し同国の核活動が平和目的であることを繰り返し強調しています。
イルナー通信によりますと、現地のイラン大使館は12日月曜夜、声明を発表して、「このような声明を出すために必要とされた彼らの図々しさはさておき、NPTおよび国際軍縮協定の締約国ではない政権の代表者の側に立ったことは、NATO事務総長の主張の信頼性を高めることに全く役立ってはいない」と強く反論しています。
また、「NATO事務総長の発言は、事実から逸脱しており、誤解を招く無責任なものだ」とし、「イランはNPTとBWC生物兵器禁止条約の締約国であり、それらを完全に履行している」としました。
そして結びでは、「国際法や基本的人権を侵害するだけでなく、核不拡散体制や軍縮メカニズムをあざける政権の代表を支持することは、何とも苦々しく笑止の沙汰である」と強調しています。
占領者たるイスラエル政権は、西アジア地域で唯一の核兵器保有政権です。
さまざまな報告によりますと、イスラエルには世界を破壊できる量に相当する約300発の核弾頭が存在しています。
この政権はこれまでに、NPTへの署名を渋っているほか、これに関してアメリカやそのほかの西側諸国の支持を受けています。
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