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北西部ジョルファーにある聖ステファノ教会
10月 27, 2021 15:42 Asia/Tokyo
イラン北西部の国境都市ジョルファーから西に16km離れたところに、聖ステファノ教会があります。
この教会の名称は、キリスト教の最初の殉教者である聖ステファノにちなんで名付けられました。聖ステファノは、紀元1世紀に反対派によって石打ちにされ殉教した人物です。
この教会の建設については諸説ありますが、一部のアルメニアの歴史家によりますと、この教会は紀元1世紀に預言者イーサー(イエス・キリスト)の12使徒の1人である聖バーソロミューによって建てられた、とされています。
この教会は木々と緑豊かな渓谷に囲まれた美しく魅力的な地域にあります。サーサーン朝時代の要塞やイスラム教の初期の建造物のように、石の柵が建物を取り囲んでおり、7つの監視塔と5つの円筒形の石柱を備えた高さのある要塞となっています。この砦の門は西側の壁の真ん中にあり、木製と鉄製の扉があります。内部両脇と正面のアーチの台座部分には、繊細な石の彫刻が施され、アーチの部分には聖母マルヤム(聖母マリア)とイーサーの少年時代のレリーフが見られます。
この建物は、「アルメニア教会建築群」としてユネスコの世界遺産に登録されています。聖ステファノ教会は、イラン国内ではイラン北西部・西アーザルバーイジャーン州にある「黒い教会」(ペルシャ語でガラ・ケリーサー、別名;聖タデウス教会に次いで重要とされるアルメニア教会です。
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