イランとインドの首脳が記者会見、政治・経済分野の関係拡大を強調
May 23, 2016 21:33 Asia/Tokyo
イランのローハーニー大統領とインドのモディ首相が、政治、経済、貿易の分野における二国間関係の拡大を強調しました。
ローハーニー大統領は、23日月曜、テヘランで、イランとインドの12の協力文書に調印した後、「今日、イランとインドの実務関係者は、両国の関係が貿易から包括的な経済関係に発展させることを決断した」と語りました。
また、「イラン南東部のチャーバハール港の整備や投資へのインドの参加は、両国の協力を象徴するものだ」としました。
さらに、両国の文明、文化、歴史の共通性を強調した上での観光業の拡大は、高等使節団の会合における合意事項の一つだったとしました。
ローハーニー大統領はさらに、「地域、特にアフガニスタン、イラク、シリア、イエメン、その他の国々の安定と安全、地域におけるテロへの対処の重要性に注目し、イランとインドは、政治問題や情報関係において、テロとの戦いと地域の平和、安定のために、より緊密な関係を構築することを決定した」と強調しました。
一方のモディ首相もこの会見で、「この会談の結果と調印された文書は、両国の戦略的な協力における新たな幕開けとなる」と語りました。
モディ首相は、チャーバハールのインフラと開発に5億ドルが割り当てられることを明らかにし、「イランとインドの関係の輝かしい未来のために、いかなる努力も惜しまないだろう」と述べました。
また、イラン、インド、アフガニスタンの協力による物資のトランジットと運輸に関する3者協定の締結は、歴史的な機会であり、この3カ国をより緊密にする新たなルートが確立されることになるとしました。
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