イラン大統領、「イエスは圧制者への抵抗のシンボル」
1月 01, 2022 19:33 Asia/Tokyo
イランのライースィー大統領が、キリスト教圏の諸国の首脳らに向けたメッセージにおいて、イエスの生誕日と西暦新年の到来への祝賀を述べました。
ライースィー大統領は31日金曜夜、このメッセージにおいてイエスの生誕日を祝うとともに、「イラン国民にとって預言者イーサー(=イエス)の生誕は祝賀すべき日である。イスラム教徒の彼に対する敬意は、キリスト教徒にも劣らないものだ」と説明しました。
続けて、イエスは圧制者に対する抵抗のシンボルであり、覇権主義者との戦いの最中で自由を求める人々を啓蒙する存在であるとして、「この偉大な預言者とその清純な母については、コーラン内にも繰り返し大きく記述されている」と述べています。
また、新型コロナウイルス危機について触れ、「世界情勢、特にこのウイルスのパンデミック化との戦いは、人類の互いの安全と運命が絡み合っていることを示した」としました。
その上で、「一部政府の衛生必需品送付拒否や彼らの諸国民への制裁に対抗しての、この危機における諸国の協力、特にワクチン接種をめぐっての協力は、国際的にふさわしい制度が、高い精神性や理性、公正さを強く必要としていることを明白に示した」と指摘しました。
そして最後に、「西暦の新年に、宗教の倫理的に優れた点を手にすることで、諸政府が共に行う努力の中で困難や辛苦が世界から離れ、自己の権利を守るための諸国民の抵抗が実を結び、さらにキリストの約束により、神の敬虔な僕の支配に基づく神意が支配して人類が解放されるように望む」としました。
1日土曜は、多くの国々で西暦の新年の幕開けとなっています。
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