イラン五輪委員長、「米の外交ボイコットは世界での覇権主義拡散に等しい」
サーレヒーアミーリー・イランオリンピック委員長が、中国のオリンピック委員長に宛てた書簡において、「アメリカが北京冬季五輪を外交ボイコットすることは、世界に専制主義を拡散することになる」としました。
イルナー通信によりますと、サーレヒーアミーリー委員長は(苟仲文 Gou Zhongwen)中国オリンピック委員長に宛てた書簡において、「アメリカが来月開催予定の北京冬季五輪を外交ボイコットすることは、自らの権力欲求的な目的の達成や、世界での覇権主義拡大、緊張の扇動のために、オリンピックを手段として利用する典型例だ」と述べています。
また、イランとして2022年北京冬季五輪開催を支持する旨を表明するとともに、「北京五輪の外交ボイコットは、こうしたスポーツの祭典の開催のプロセスを脆弱化するための敵対措置、かつ公然とした干渉だ」としました。
そして、「アメリカやその同盟国の政府関係者がこのたびの五輪の開会式・閉会式に参加しないこと、つまり外交ボイコットは、自らの悪しき目的や要求達成、かく乱を目的としたアメリカの専制的なボイコットが増えていることを示している」と語っています。
さらに、「米国政府の意図的で偏った行動は、この祭典による諸国民の団結を損いその意味を薄めさせようと、同国がオリンピック・ムーブメントを悪用していることを示している」としました。
北京冬季オリンピックは2月4日に開始されます。
北京は、夏季・冬季両オリンピックを開催した世界初の都市ということになります。
米国政府は、人権侵害を主張して中国への圧力を強め、スポーツイベントに外交的制裁を科すことにしていますが、米国の選手団は中国に渡航して競技に参加する予定です。