イランにおける革命勝利記念週間の始まり
(last modified Tue, 01 Feb 2022 10:44:39 GMT )
2月 01, 2022 19:44 Asia/Tokyo

イラン暦バフマン月12日(西暦2月1日)は、イランイスラム共和国の偉大なる建国者であるルーホッラー・ホメイニー師が15年間の国外追放・亡命後、イラン帰国を果たした歴史に残る記念日とされています。この帰国は、ここ数世紀でも前例のないイスラム革命という、前代未聞の国民の行動によって実現した前代未聞の成果の序章とも言えるものでした。

1979年に勃発したイランのイスラム革命は、20世紀後半の最も重要で最大の革命とされています。革命の勝利とは実際、独立と尊厳を獲得し、覇権主義勢力の支配から抜け出すという偉大な国民の意志の実現を意味します。

 

イラン暦1357年バフマン月22日にあたる1979年2月11日、イラン国民によるイスラム革命は、東西のどちらにも与しないというスローガンのもと、ホメイニー師の指導によって勝利の栄冠を勝ち取りました。

 

ホメイニ師が劇的な帰国を果たしたバフマン月12日から同月22日まで、イランでは大きな情勢変化が起こり、これにより腐敗した王政が崩壊に至っています。ホメイニー師が率いるイランのイスラム革命は、政治、経済、社会、文化という様々な側面において、他の国のいずれの革命とも比較になりません。実際、このイスラム革命以外に世界で発生したいずれの革命も、その社会の信念や価値観、そしてすべての社会階層の人々の参加を含む現実的な革命の特徴と要素は、持っていませんでした。

 

ホメイニー師は、革命運動の最盛期およびその前の時期におけるイラン社会の政治的、文化的、社会的状況を認識していました。だからこそ、勝利の最も重要な要因と成功への秘訣はまさに、民心に芽生えていた「神的な変化」だと考えていたのです。こうした状況において、イラン国民はホメイニー師の言葉によって変化し、同時に全能の神に心を寄せて、抑圧的な王政を恐れずに、勇敢にこの前王朝政権に立ち向かったのです。

 

イスラム革命の勝利における先導という役割

社会にとって、より所となり先を導く先導・指導という役割は、決して否定できないものです。知識、洞察、影響力を駆使して人々の革命運動の旗手となりうる指導者の存在は、非常に重要です。ホメイニー師は、時勢と世界の問題を認識した上で現代的で革新的な方法を駆使し、現代史上最大の革命を主導(先導)した、機知に富む勇敢で思慮深い指導者だったといえます。

 

ホメイニー師は忠実な軍隊を訓練し育て、革命的なイデオロギーの伝播と大衆の動員、またエリートと民衆を現場に参入させることによって、旧パフラヴィー王政とこれを支援していた外国勢力を驚愕の渦に陥れ、イラン国民にイスラム革命を起こさせまいとするあらゆる陰謀や行動を退けました。その後、この革命は情勢が変化する源となり、世界の抑圧されたイスラム諸国民の覚醒の模範へとのし上がったのです。

ドイツのオリエント研究所のシュタインバッハ所長は、イスラム革命においてホメイニー師が果たした先導的役割について、「ホメイニー師は、民心をひきつけるカリスマ的な性格を持ち、世界で最も政治的・精神的なリーダーであった。イラン・イスラム共和制が(設立の)基盤とする理念のすべては、ホメイニー師の思想に根ざしたものである」とコメントしています。

 


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