イラン国連次席大使、「イランは化学兵器の犠牲者」
3月 01, 2022 18:59 Asia/Tokyo
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イランは化学兵器の犠牲者
国連イラン代表本部のザフラー・エルシャーディー次席代表は、「イランは化学兵器の主な犠牲者として今一度、いかなる者も、いかなる場所でも、いかなる状況でも、この類の兵器を使用することに厳しく反対する」と述べました。
サッダーム元大統領率いるバース党体制時代のイラクは、1980年代に8年間続いたイラン・イラク戦争で、イランの兵士や民間人に対し化学兵器を繰り返し使用しました。これらの攻撃により、数千人が殉教、数万人が後遺症を負いました。
イルナー通信によりますと、国連イラン代表本部のザフラー・エルシャーディー次席代表は、28日月曜のシリア問題に関する国連安保理会合で、「OPCW・化学兵器禁止機関は、一部の国の目的達成や政治的動機のために悪用されることがあってはならない」と述べました。
その上で、「シリアのOPCWへの継続的な協力と、同国による化学兵器およびその製造施設の廃止を歓迎する」とし、シリアが化学兵器禁止条約にもとづく責務の履行において目覚ましい進展を遂げているとしました。
そして、「世界のすべての化学兵器の完全な廃絶によってのみ、今後二度と化学兵器が使用されないという確信を得ることができる」と述べました。
エルシャーディー氏はまた、化学兵器を保有する唯一の化学兵器禁止条約締約国であるアメリカが、化学兵器廃絶のための最終期限をめぐり定められた自らの責務を履行しないため、化学兵器廃絶という目標はまだ達成されていないとしました。
また、シオニスト政権イスラエルは速やかに無条件で、化学兵器禁止条約を批准すべきだとしました。
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