視点
イラン最高指導者の視点;「米は現代の無名時代の具現」
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イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「(イスラム教誕生前のアラブ社会や時代を指す)ジャーヒリーヤ・無明時代の倫理上の汚点の多くは、今日いわゆる西洋文明と言われる世界において、組織化された形でより広範に、より深刻に存在している」と語りました。
ハーメネイー師は1日火曜、人類に対するイスラムの最も重要な贈り物を、無明への対抗に向けた「思考と理知」および「倫理的清廉と概念」であるとしました。また、西側において現代版ジャーヒリーヤとでもいうべきものがより広範に組織化された形で生じていることを指摘し、「今日、現代版ジャーヒリーヤを完全且つ明白に具現しているのは、危機を生み出し危機により存続しているアメリカのマフィア政権である」と述べています。
国際社会がジャーヒリーヤ・無明時代に逆戻りしている明白なしるしとして、社会から理知や賢明さが消え、人類の暮らしにおいて感情や経験が取って代わっていることが挙げられます。無明という時代は、アラブ世界における前イスラム時代であれ、はたまた今日の新しい時代であれ共通した性質を有しています。古代および現代のジャーヒリーヤに共通する最も大きな特徴は、神に対する真の信仰心、そして理知や論理が喪失していることです。
言い換えれば、無明時代のアラブ人が学問に欠け信仰上の決まりに従っていなかったがために、醜悪な信条や行動に陥っていた一方で、アメリカをはじめとする西側社会は学問や知識、倫理を有すると主張していながら、刻一刻とますます罪や腐敗に溺れているのです。
テロ組織の出現に西側諸国が直接、あるいは間接的に関与していること、また世界における戦争発生の多くの事例への西側の関与、そして、独立を求め何物にも隷属しない自由を求める諸国民への対抗、人種主義やモラルの退廃などは、西洋文明における現代版のジャーヒリーヤを示す氷山の一角に過ぎず、こうした現象はアメリカをはじめとする西側世界から、彼らの経済・メディア面での力により世界中に広まっています。
ハーメネイー師はこれに基づき、イスラムの預言者ムハンマドが神の最後の預言者として召命された際の最も重要な姿勢が、ジャーヒリーヤとの戦いであったことを指摘し、「今日、イスラム以前の無名時代のすべての側面が組織化され、しかもより広範な形で、欲望をベースに形成されたいわゆる西洋の文明世界に存在している。欲望、金銭、差別、民衆の大量虐殺のための科学技術の利用、弱小国からの略奪、モラルの大幅な退廃、性的倒錯、これらは西洋文明の主要な指標・基盤である。これらは実際、まさにイスラム以前の無明時代の現代版と言うに等しい」と語りました。
こうした中、学術機関から発表される一連の統計も、経済、政治、文化、社会、モラル面での諸問題の存在、そしてその結果として特にアメリカ、ヨーロッパでの各国政権に対する国民の強い不満が生じていることを物語っています。
西洋文化の退廃を研究し、凋落の原因をモラルの退廃とする学者の1人にロバート・リンガー氏がおり、彼は著作において次のように述べています。
「西側の凋落は、変動の多い統計により示すことが可能である。過去50年間(1912年~1963年)におけるアメリカの退廃の影響は、137年前よりも多く目に付くもので、さらに過去20年間のこうした影響は、50年前よりも多くなっている」
ハーメネイー師はまさにこのような理由から、現代のジャーヒリーヤへの対抗に際してイスラムの預言者の召命の教訓を活かすことを必須とし、「宗教的信仰心の強化、全世界での信徒・抵抗集団の拡大、イスラム体制の力と強靭さ、理知的で賢明な計画、現代版ジャーヒリーヤの特徴を広く知ることなどが、こうした無明と戦う下地を整えてくれる」と強調しています。

