May 31, 2016 20:18 Asia/Tokyo
  • イラン外相とポーランド政府高官の会談

イランのザリーフ外務大臣が、ヨーロッパ歴訪を開始し、ポーランドを訪問しました。この中で、外相をはじめとするポーランドの政府高官と会談し、政治、経済、国際分野での両国の関係について話し合いを行いました。

ミールザーアーガーザーデ解説員

ザリーフ外相は、29日、ポーランドのヴァシチコフスキ外務大臣との会談後、両国の政治協議の共同文書に調印しました。この文書は、両国の政治、経済、文化面での協力の土台を築くための定期的な協議に向けた枠組みとなっています。

イランとポーランドの外相は、この文書に署名した後、両国の関係と協力を拡大するための用意を表明しました。ヴァシチコフスキ外相は、この会談で、「イランとポーランドの政治協議に関する合意覚書の署名は、両国の政治・経済・文化協力の新たな幕開けとなる」と語りました。また、「中東におけるイランの重要な地位は、両国の政治・経済協力の拡大に大きな役割を果たしている」としました。

ザリーフ大臣は、ポーランドの開発副大臣とも、両国の政治・経済協力を拡大する方法について話し合いました。ザリーフ外相はこの会談で、イランの経済的な可能性を説明すると共に、政治・経済のさまざまな分野におけるポーランドとの関係拡大にむけた イラン政府の意志を強調しました。

一方のポーランド開発副大臣も、この会談で、テロ、エネルギー、銀行などの分野におけるイランとの協力と関係の拡大へのポーランドの関心を強調しました。

ザリーフ外相はさらに、30日月曜、ワルシャワで開催されたイランとポーランドの経済会議で、「イランは、外国投資に適している」と強調しました。ポーランドの経済開発副大臣は、この会談で、イランは中東地域におけるポーランドの最も重要な経済パートナーだとしました。さらに、「現在の関係以上のレベルを目標にすべきだ」と語りました。

この経済会議で、イランとポーランドの民間部門は、経済協力の拡大に関する3つの合意覚書に署名しました。ザリーフ外相はさらに、ポーランド国家安全保障局議長との会談で、地域の危機について、「西アジアの現在の危機は、軍事的な手段では解決できない。また、テロとの戦いには、国際的な協力と全面的な解決法が必要である」と述べました。

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