アメリカが、ウィーン協議をまたも「ぶち壊し」
イラン国会・国家安全保障外交政策委員会のジャリール・ラヒーミー・ジャハーンアーバーディ委員が、対イラン制裁の解除を目指すオーストリア・ウィーン協議に触れ、「アメリカはウィーン協議をぶち壊している」と語りました。
ウィーン協議の第8ラウンドは昨年12月27日に開始され、先月11日にボレルEU外務・安全保障政策上級代表の提案により小休止に入り、この間に参加国の協議担当者らは本国政府との相談のため、それぞれの国に帰国しました。
それ以来現在まで、協議の当事各国は交渉プロセスにおいて進展が見られ、対立事項が減ってきていると語っていますが、今なお制裁に関する一連の事項、制裁対象者リストからの個人や法人の削除、保証問題などは、核合意に違反したアメリカがその解決のために政治的決断を下すべき事項として残っています。
ジャリール・ラヒーミー・ジャハーナーバーディ委員は、イルナー通信とのインタビューで、「アメリカはウィーン協議をぶち壊している」と強調し、「アメリカの破壊行為の原因はシオニスト政権イスラエルの吹き込みにある。その理由は、彼らは、イランがこの隘路から抜け出せば、もはやイランとは新たな協議ができなくなり、要求を提起できなくなると考えているからだ」と語りました。
また、「ウィーン協議において、わが国の相手側はNPT核兵器不拡散条約をはじめとした国際法規にそった、基本的かつ当然の権利を、イランから剥奪しようとしている」と述べました。
そして、「発展途上国は、平和的な活動という枠組みで核エネルギーを保有する権利がある。また、IAEA国際原子力機関は核技術・知識の移転のために発展途上国を支援し、必要な措置を講じる義務がある」としています。