イラン・米のサッカー代表監督が、スポーツの政治化にくみせず
4月 10, 2022 15:06 Asia/Tokyo
イランとアメリカのそれぞれのサッカー代表監督は、今年のカタールW杯で両チームが対戦することについて英BBCが行った核協議と結びつける政治的質問に対し直接的回答を避け、両チームの対戦を政治化するつもりがないことを示しました。
イラン代表監督を務めるクロアチア出身のドラガン・スコチッチ監督は、「外交や政治課題について考えるつもりはなく、サッカーのことだけを考える。アメリカやイングランドに対して、イランの選手たちがどうすれば勝利に向けてのモチベーションを保てるかを考えている」と述べました。
また、1998年のフランス大会で行われたイラン対アメリカ戦を覚えているかという質問には、「その試合は見ていないが、サッカーは国民同士の関係改善のきっかけになるべきであり、このスポーツには皆がそのような期待をしてもいる」と述べました。
一方、アメリカ代表のグレッグ・ベルハルター監督も、BBCの質問に対して、「よいサッカーをする2つのチームによる試合になるだろう」と述べました。
ベルハルター監督は、BBCの記者が「(イランーアメリカ戦は)サッカーの試合ではなく、メディアに大きく取り上げられる政治対決であり、皆がそれについて話すような試合だ」としたことについて、「私はそのようことは起きないと思っている。ただ単に重要な熱い試合になるだろう」と述べました。
第22回サッカーW杯は、今年11月21日から12月18日にかけてカタールで開催されます。
イラン代表はグループBで、イングランド、アメリカ、欧州プレーオフ勝者と同組です。