日本で、猛暑の中深刻な電力不足
(last modified Sun, 10 Jul 2022 05:10:16 GMT )
7月 10, 2022 14:10 Asia/Tokyo

日本で史上最速の梅雨明けとともに襲来した記録的な猛暑の中、国民は暑さ対策と電力不足による節電要請の板ばさみとなっています。

今月5日と7日、そうした状況下での市民の様々な様子が垣間見られました。

夫を介護中のある女性は、「寝たきりの夫がいますので、エアコンは1日中つけっぱなしにしなければなりません。電気料金は値上がりしていますが、もうどうしようもありません」と語りました。

また、街中を歩いているある市民は、「少しでもより涼しい場所に行くのがいいと思います。私は、家にいるのではなく、できる限り外に行きます。家庭内の節電と同時に、公共の場での暑さからも逃れられますし」と述べています。

経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力市場整備室長の小川 要 氏は、「消費者の価格負担を最小限に抑えるための二重の対策にもかかわらず、エネルギー価格の急激な上昇はもはや明らかではないかと思います。電力会社は予備電力を共有しているため、全国で安定した供給を維持できます。しかしそれでも、今年は厳しい試練の夏に直面することになると思います」としました。

記録的な猛暑に見舞われている日本は、本来なら本格的な暑さが7月後半から8月にかけてピークを迎えますが、今年はそれよりも前に各地で猛暑日を記録し、特に内陸部を中心に摂氏40℃を上回る都市が続出しています。

暑さ・熱中症対策と背中合わせでの節電、さらには最近またもやコロナ感染が再拡大していることから、暑い中でのコロナ対策用マスクの脱着をどうするのか、日本はまさに「試練の夏」に突入しています。

 


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