安倍元首相銃撃の容疑者、「ユーチューブ動画を参考に銃を作った」
8日に安倍晋三元首相を銃で殺害した疑いで逮捕された山上徹也容疑者(41)が、手製の銃は動画投稿サイト「ユーチューブ」を参考に製造したと供述していることが10日日曜、明らかになりました。
日本の複数のメディアが11日月曜、警察の発表として報じたところによりますと、山上容疑者は犯行に使った銃についてはユーチューブの動画を参考に製造したとし、「一度に6個の弾丸を発射できる仕組み」としています。
「事件前日に恨みがあった特定の宗教団体の関連施設で手製の銃の試し打ちを行い、それよりも前の時期にも山の中で試し打ちを行った」と供述しているということです。
山上容疑者が今月8日の凶行に使った手製の銃は、長さ約40センチ、高さ約20センチ、金属製の筒2本を粘着テープで束ねた構造になっています。
弾丸はカプセルのような小さな容器に入れ、それぞれの筒から発射するもので、散弾銃に似た作りだった可能性があるということです。
同容疑者の自宅の捜索では、同様の銃が数丁、押収されているほか、軽乗用車内からは、約1メートル四方の木の板が複数枚、見つかっていますが、これらには弾痕とみられる複数の穴が開いており、容疑者は試射に使ったとしています。
容疑者はまた「爆弾を作ろうとしていた」、「作った」などとも供述しています。
ほかにも、軽乗用車内からはアルミホイルに包まれたトレーも見つかり、「火薬を乾かした」と説明していることから、製造を試行錯誤していたとみられます。
これに先立ち、山上容疑者は安倍元首相を殺害した同機として、「母親がある宗教団体にのめりこんで多額の寄付を行い、その団体に恨みをもっており、団体と安倍氏がつながっていると思ったから狙った。当初は団体幹部を襲撃しようとした」と語っています。