PFAS基準値超え、自衛隊施設48カ所で確認
7月 23, 2022 21:01 Asia/Tokyo
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全国の自衛隊施設の消火用水槽で実施した有機フッ素化合物(PFAS)
防衛省は、全国の自衛隊施設の消火用水槽で実施した有機フッ素化合物(PFAS)の調査結果を公表し、計48施設で環境に関する国の暫定指針値を超える値が検出されていたことがわかりました。
琉球新報によりますと、この調査の対象は、泡消火薬剤を希釈するための真水をためている消火用水槽です。
それによると、全国62の自衛隊施設・地区にある消火用水槽のうち約8割の48施設・地区で、PFASの一種であるPFOSとPFOAが、国の暫定指針値(両物質の合計が1リットル当たり50ナノグラム)を超えて検出されました。
水槽の数では、全229槽のうち、125槽で指針値を超えるPFASが検出されました。防衛省はこの125槽について水を入れ替える方針です。また、指針値を超えた水を全て焼却処分する費用に、12億円余りを要する可能性を見込んでいます。
沖縄県内では、海上自衛隊・那覇航空基地で、4槽のうち2槽で指針値を超過し、最高濃度で指針値の7万4千倍に上る1リットル当たり370万ナノグラムでした。
また、航空自衛隊・那覇基地では全17槽で指針値を超え、指針値の3万2千倍に当たる同160万ナノグラムが最大で検出されました。
一方で防衛省は、今回の調査結果をうけても、真水のはずの水槽の水から高濃度のPFASが検出された原因については、「特定できない」としています。
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